都会の雪は何故パニックになるのか?

おそらく毎年毎年、都会で雪が数センチ積もって交通機関が麻痺しているニュースを見た、
雪の多い地方にお住いの方は耳を疑っているかと思います。

電車は止まり、自動車は滑って動けなくなり大渋滞、と。

1mではなく10cmの雪で大パニックになっている、と。

そして思うはずです。

「どうして学ばないのか?」と。

つまり、毎年降る雪なのだから、それなりに装備して対策をすればよいのに、と。

実のところ、これは無理であると思います。

何故なら首都圏の市街地で雪が積もるのは毎年1~2回です。

積もらない年も珍しくありません。

今年は雪が多いな~と思っても3~5回くらいでしょうか。

そして積もった雪も翌日は自動車走行が可能なくらいに溶けてくれます。

このような事実は都市圏の自動車運転者に以下の感覚を抱かせます。

スタッドレスタイヤへの交換はコストパフォーマンス的に有り得ない

・タイヤチェーンの装備はコストパフォーマンス的に有り得ない

ここで「いや、オレは装備している」というドライバーも多いでしょう。

実際、私もかつては常にタイヤチェーンは装備していました。

しかし、壊れて以来、新しいのは購入していません。

何故なら、都市部で雪が降ると、必ず雪を甘く見たドライバーがのこのことノーマルタイヤで出回ります。

1人や2人ではありません。

こういう人達があちこちで動けなくなり都市部の自動車は完全に麻痺状態になります。

つまり、いくら自分がスタッドレスタイヤやチェーンを巻いて雪道走行が可能になっても、
道路そのものが他の動けなくなった自動車のためにパニック状態になるから、
自動車での外出は時間の無駄になります。

この事実は「装備そのものが無駄」である事も意味します。

首都圏の市街地では「雪の日は運転しない」。

これで事足りてしまうのです。

と言うよりも、これ以外に選択肢はありません。

チェーンを巻いて走って、普段は1時間で行く道を8時間かけて行っても良いくらいの用事があるなら話は別ですが。(苦笑)

ちなみにこの8時間と言う数字は大げさでも何でもありません。

何度か体験済みです。(苦笑)

雪国の方々は冬が近づいて来たら皆一斉にスタッドレスタイヤに替えるのが暗黙の了解になっているようですが、
首都圏の市街地では有り得ないことなのであります。

従って、雪の日は相変わらずパニック状態になります。

それでも電車は比較的早い対策をするようになっていると感じてはいます。

しかし道路は難しいですし、今後も解決は無理な気がしています。

「雪の日は自動車に乗らない」方が遥かに遥かに楽だからなのです。

翌日溶ける雪のためにチェーンを買って巻いて超渋滞の中を走り、
翌々日には外す???

先ほども書いたように、
そもそも雪の積もった日に首都圏の市街地で円滑に自動車が走れると思ったら大間違いなのです。

今も降り続いている雪を見てそんな事を思ってしまいました。

終わり