高樹沙耶さんと大麻の問題について

女優の高樹沙耶さんが大麻取締法違反の容疑で逮捕された。

最近の彼女は石垣島に暮らし、
医療用大麻の合法化運動をしていたと言う。

さて、大麻についてはとても興味深い体験があるので書いてみたい。

今から25年くらい前の話になるが、
当時の私はドイツ語を学んでいた。

そこは渋谷にあるドイツ語教室で、
正式なドイツ政府公認の学校だった。

派遣されてくる教師もNHKのテレビドイツ語会話に出演するほどの人達だった。

私のクラスの先生は非常に知的な印象の中年のドイツ人男性だった。

毎回クラスの始めでは週末何をやったのか?とか、
時事問題について雑談していた。

ある日、おそらくは有名人の大麻での逮捕事件があったのか、先生は私にこんな質問をしてきた。

「貴方はマリファナについてどう思っていますか?」と。

そこで私はこう答えた。

「合法化すべきです。」と、キッパリと。

すると教室内は蜂の巣を突っついたような大騒ぎになった。

「ぇええーーーーーーーっ!!とんでもない話ですっ!!」と。

平静だったのは私と先生だけ。

私は続けて平然と言ってのけた。

「ヨーロッパの一部の国では大麻は合法化されていると聞いてますが?」と。

すると先生は我が意を得たりと大きく頷いた。

「はい、そうなんですよね。オランダとかはもっと進んでいるようですが。」

再び教室内は蜂の巣を突っついたような大騒ぎになった。(笑)

「ぇええーーーーーーーっ!!そうだったんですか!?」と。(笑)

つまり、教室内にいた日本人のほとんどは大麻の世界的な現状をまるで知らなかったのだ。

一般的に日本人は一度決まった法律は絶対だと思い込んでいるように思う。

憲法などはその典型だし、一旦決まった以上は死守せねばならない、と。

法律の意味を考えることすらしない。

ところが、それは完全な誤りである。

法律と言うものは時代の変化と共に必ず修正したり、削除したり、
あるいは新しい法律を作らないといけない。

だからこそ国会がある。

何となく私達日本人は大麻とは覚せい剤や麻薬と同じようなモノだと言う認識でいる。

しかし、典型的な麻薬であるモルヒネですらも、
末期ガン患者の苦痛軽減のためには立派に使用されている実態がある。

モルヒネ以上の苦痛軽減薬は無いからだ。

同様に今、大麻の医療使用としての効果が注目されている。

そもそも、もう25年以上も前から、
日本以外のかなりの国では大麻はそれほど害は無いのでは?と思われ、
実質上解禁しているところも多い。

大麻の快楽目的の使用ですら、だ。

以下に挙げる国は、ネット情報なので間違っていたら申し訳ないが、
よく聞く話でもあるのでアップしておきたい。

完全合法化か、違法だけど見逃される等、国よって運営に違いがあるのにご注意を。

共通点は1つだけ。

日本のように即座に逮捕されて罪になる国ではない国(または州)を挙げている。

アメリカ(ワシントン州コロラド州

・オランダ

・イギリス

・スペイン

ポルトガル

・ドイツ

チェコ

デンマーク

ウルグアイ

↑これは、もう一度明記しておくが、快楽目的の大麻使用が、
 合法化もしくは罪に問われない国だ。

医療用の大麻についてはアメリカだけで25州くらいが認められているそうだ。

非常に多くの国が大麻の医療効果について研究を始めている。

昨日ニュースを見ていたら日本政府の恐ろしく理屈の通らない意見が出ていた。

「日本では医療目的の研究も行なっていない。効果が確認されていないから。」と。

研究していないのに効果が確認されていない???

まさにメチャクチャな意見だ。

人類が最先端の技術と巨額の金を投じてきていながら、
未だに制圧からは程遠いガン。

テレビでも以前、外国での末期ガン患者が大麻を使用したところ、
腫瘍マーカーの数値が下がって症状が劇的に改善された例を現地取材していた。

このような事例が世界各地で報告されているが、
日本は無視している現状だ。

日本国が先進国でいたいのならば、
技術や医療の分野でも世界の最先端であり続けたいのならば。

少なくとも、医療分野での研究は即座に開始するべきだ。

また、末期ガン患者の使用についても、
即座に使用を認めるべきであろう。

他に手段は全くないのだから。

モルヒネは認めて大麻は認めない?

ちょっと変だろう?

例え全員に効果は無かったとしても、
効果が現れる人がいたら大発見であろう。

みすみす新薬の開発を他国に譲ってはならない。

もしガンの新薬を大麻から日本の技術陣が開発に成功した場合。
(その可能性は今までの日本の実績からすると非常に高い)

日本に莫大な利益と称賛の両方をもたらすことになる。

それを戦後にGHQから押し付けられて出来た法律ごときで潰されてはかなわない。

終わり



余談:

昔から私は日本人の大人で「訳知り顔」が大嫌いだった。

今回も元看護師だった母が偉そうに高樹沙耶さんを批判して来た。

「こんな薬をやって。酷いもんだ。医療とか言っても効果はないようだよ。」と。

ところが別のテレビ報道を以前見ていた私と娘が、
「え???医療用に関しては外国では普通に認められているところが今では多いし、
 腫瘍マーカーの数値が劇的に下がって症状が大幅に改善された例もやっていたよ!!」
と言った途端に「ぇええーーーーーーーっ!!知らなかった。」と叫んだ。

上記に書いたドイツ語会話にいた常識的日本人そのもの。

常識は疑う必要がある。

疑わない限り進歩はない。



余談2:

個人的には大麻は快楽目的の使用だとしても認めても良いのでは?と思っている。

もちろん、これには偏見のない調査後と言う前提はあるが。

理由として。

・飲酒運転による死亡事故や飲酒が原因の殺傷事件は多数起きている

覚せい剤による幻覚や妄想、禁断症状による殺人事件も起きている

・麻薬の中毒性と廃人になってしまう危険性はよく知られている

・得体の知れない脱法ハーブの使用により錯乱状態となって交通事故を起こす事件は多発している

・煙草と肺ガンの関係は今や常識となっている

しかしながら、
おそらくは覚せい剤使用者や麻薬使用者よりも遥かに多いと予想される大麻使用者の事件。

聞いたことがあるだろうか?

私が間違っていたら失礼なのだが、
大麻に関して、禁断症状が出て殺人事件が起こったとか、
大麻をやって自動車で死亡事故を起こしたと言う話。

聞いたことがない。

もしも起こっていたら失礼だが、
もし、そのような事件が起こったらかなりのニュースになるはずだ。

あくまでも可能性として、
大麻覚せい剤や麻薬は言うに及ばず、お酒や煙草よりも遥かに害が少ないのではないか?

もちろん調査が必要なのは言うまでもないが。

さらに。

欧米の一部の合法化した国。

この国で大麻が理由となる大事件が連発しているのだろうか?

これまた聞いたことがない。

であるのなら。

調査した上で解禁したからと言って大問題になるとは私的には感じていない。

念のため、個人的な大麻に関する興味を述べておくと。

実は私はこの種のものには全く興味がない。

害が無くて楽しいものならば、何ら規制をするべきではない、と言うスタンスを持っているだけだ。