東京案内顛末記(日本の恥を晒しまくる編。笑)
さて、先日ちょっと記事にもしたのですが、
元カノ(笑)からイギリス人の友達カップルが初めて東京に来るので案内してもらえないか?との依頼がありました。
※ 「元カノ(笑)」とはNYに暮らすCAのため世界中に友達がいる。
いいよ、と簡単に引き受けたのですが。(笑)
と言いますのは、彼女と私の人間の好き嫌いは完全に一致しているため、
私の英語力はともかく、変な人では絶対にないというのが分かっていたからであります。
そこでフェイスブックで共通のメッセージグループを持ち、
やり取りをしていました。
私は自分の英語力にはそれほど自信がないため、
実のところご親切な方何人かから同行しましょうか?と言う有難い申し出もあったのですが、
事態は思わぬ方向へ展開して行きました。
先ず、ジブリ美術館に行きたいとの希望が出て来ました。
残念ながらチケットは売り切れで取ることができませんでした。
しかし・・・ジブリ美術館???
次に「茶道を体験したい」と希望がありました。
ここで私はウ~ンと唸ってしまいました。
最初はオタク系のイギリス人?と思ったのです。
元カノ(笑)の友人カップル・・・よくよく考えました。
もしかすると人物像が決定的に違っている???
そこでフェイスブックで彼らの写真をチェックして、
ロンドン滞在が長かった私の妹に意見を聞いてみました。
するとやはり決定的な回答がありました。
「この人『アート系』だよ。どこからどう見ても『アート系』にしか見えない。」と。
やはり!!
「アート系インテリ!!」(爆)
これこそが元カノ(笑)と私の全く同じ人間の好みなのであります。
こう来たか!!と思わず私はニヤリとしました。
普段の私はとても人見知りですし、
プライベートな場においては、新しい人間関係を作ろうなどと夢にも思っていない者です。
しかし、例外が1つだけあります。
そうです。
アート系インテリ。
私的には最も得意とする人間関係の分野です。(笑)
一般的に日本人なら絶対に嫌うタイプのアート系インテリ。
これこそが私の一番の得意分野なのであります。
なるほど、ね。
場合によったら英語の得意な同行者をお願いしようと思っていたのですが、
こうなれば話は簡単。
たとえこの案内が最悪の事態となってもブログネタだなと、途端に強気になりました。(笑)
「アート系インテリの外人達よ。目にものを見せてくれよう!!」と計画を立て始めました。
先ず、移動手段として選んだのは自動車です。
それも私の超おんぼろ自動車です。
オートマチックドアが時折セミオートマチックになります。(笑)
ラジエーターから水が少しずつ漏れて修理に出す必要があるのですが、
工場が超混雑しているため、空くのを待っている状態です。
そこで、水が減ったらちょっと足すというとんでもない事態になっています。(苦笑)
しかし、ここは絶対に自動車なのです。
(結果的にやはり大当たりでした。オオウケでもありました。笑)
考えてみて下さい。
例えば、貴方がパリに旅行に行ったとします。
大抵の場合、利用するのはチャーターされたバスのはずです。
旅慣れた人でも地下鉄くらいのはずです。
路線バスやタクシーは余程でないと乗らないでしょう。
異国でのレンタカーも非常にハードルが高いです。
でも、絶対に自動車でパリの街を走ってみたいという欲求はあるはずです。
なぜなら、自動車での移動はモロにパリの動きと匂いを感じられるからです。
以前、パリを案内するテレビ番組で雨宮塔子氏が自分で運転してパリの街を案内していました。
ぉおお~という感嘆の声が聞こえました。
その国の首都を自動車で走ってみる楽しみ。
この魅力はハンパありません。
そこで私は自動車による東京案内を提案してみました。
「すごくワクワクします」との返答が。
そして私はいよいよ場所の選定に入って行きました。
臨機応変に対応できるよう、いくつかのプランを用意していました。
そして昨日の朝、日本で3日目を迎えた彼らの宿泊している新宿のホテルに迎えに行きました。
「この2日間でどこを周りましたか?」と聞いたら、
「皇居と東京国立近代美術館と東京スカイツリーとこの新宿周辺です。」との返答が。
そして「藤田嗣治の作品にはとても感動しました!!」と、
予想以上のアートっぷりにこちらが逆にワクワクして来ました。(爆)
これは一筋縄でゆく相手ではない、と。(笑)
しかし、初めての東京体験に奇をてらうのは絶対にいけません。
王道を堂々と攻めて行きます。
しかし一か所のみスーパーマニアックに。
実は皇居も候補に入れていたのですが、
当然、彼らが真っ先に行くことも考慮していたので当日予定を変更しました。
最初に私は首都高速に乗りましたが、直ぐには乗らず、
ちょっと大回りをして都庁を通過して見せてあげました。
やはりあの異様な建物には驚いていました。
そして都庁前から首都高速に乗ります。
先ずは東京の芸術の聖地、上野に向かいました。
しかし、一番の近道はしません。
敢えてC1を右に行き、内回りを走って遠回りをしました。
目的は「東京タワー」と都心の光景です。
首都高速から見える東京タワーやお台場、レインボーブリッジ、多くのビル群の光景は圧倒的です。
それらを見ながら上野へと向かいました。
やはりかなり感動してくれたようで、盛んに、
「私はこんな光景を見たことが今まで全くない。
世界のどの都市とも全く違う。
人が多く、巨大なビルが多く、そして混沌としている。
そう、これは恐ろしいカオスだ。
クレイジーだ!!」との賛辞が。(笑)
上野に着いて最初に向かったのが「東京国立博物館(トーハク)」です。
やはり日本国最強の博物館は必須の場所です。
ロンドンに行って大英博物館に行かないなんてヤツが万が一いたらバカの典型になるのと同義です。(笑)
トーハクで常設展を鑑賞しながら撮影可の美術作品と写真を撮るのは良い思い出になるはずです。
ところがここで思わぬことを言い出したアート系インテリ達。(笑)
なんと、現在トーハクの平成館で開催されている「兵馬俑展」を説明したら、
是非ともこれも観たいとの申し出が。
もちろん、両方鑑賞して来ました。
兵馬俑展は想像以上に感動して丹念に観ていました。
続いてアメ横に。
「日本の商店街で多分一番有名な場所だ」と説明。
やはり人の多さに辟易しながらも楽しんでいた様子です。
続いて上野を離れて東京観光の王道中の王道。
「浅草寺」に行きました。
ここは外せません。
仲見世はオオウケでした。
ここで私は舟和の「芋ようかん」を彼らにプレゼントしました。
餡子を嫌う外国人が多いので、
芋ようかんならOKと踏んでのことです。
スウィートポテトと言えば不安になることなく食べられるはずです。
「子供時代からずっと食べている大好きな店なんだ」と説明。
思った通り、すんなりと受け入れてくれました。
そして続いてランチになるのですが、
ランチについては色々考えていることがあり、
取り敢えず浅草から銀座、国会議事堂前を通り、六本木を通過して西麻布、広尾、そして恵比寿へ。
やはり谷町ジャンクションを下から眺める未来的な光景には驚いた様子で盛んに写真を撮っていました。
そして私が選んだランチ。
「弁当」です。(爆)
これには明確な理由があります。
彼らは東京に5日間滞在するので、
間違いなくレストランにはかなり行くはずです。
しかし弁当は先ず食べないはずです。
以前、娘と一緒に浅草を通過した時、
弁当を買って弁当屋の前で食べていたことがあります。
その時、何組かの外国人グループが弁当屋の前で必ず立ち止まるのです。
そしてしげしげと中を眺め、
残念そうに立ち去って行くのです。
「外人観光客に弁当屋のハードルは高い。」
ならば。
ここは弁当でしょう?(笑)
ウケましたよ~♪♪
「いつも娘とはこんなランチなんだ。
多くの日本人はランチには弁当を利用しているんだ。」と説明。
超納得してました。(笑)
そしていよいよこの日のメインイベントとなる超直球勝負のマニアックな場所へ。
茶道体験です。
どこで茶道体験をすべきなのか???
東京広しといえどもそうはありません。
たとえあっても観光客慣れした砕けた場所だと意味がありません。
また、完全に正式な茶道の作法にのっとった茶室は作法を知らない外人観光客には無理です。
ちょうど良い場所でなくてはなりません。
「正式な茶室であること」「作法を知らない外人がいても受け入れてくれること」
「外人観光客慣れしていないこと」「閑静な場所であること」「高価ではないこと」
「日本庭園があること」「私(masa)が知っている場所であること」「隠れた名所であること」
「何よりも楽しめる素敵な雰囲気をもっていること」
これらの条件を全て満たす場所。
はい、そうですね。
東京広しといえどもたった1つしかありません。
畠山記念館(白金台)です。
ここは娘と展示替えがある度に必ず訪れている場所です。
そして必ず茶室でお茶を体験しています。
恥ずかしながら・・・私と娘は係員の方に顔を覚えられています。
いつもは娘と来ているのですが、この日は外人カップルと来たので興味津々のご様子でした。
ちょうど立ち話をするチャンスがあったので、説明しました。
「娘が来年夏まで留学してしばらく来れなくなってしまったので、
今日はたまたま友達の紹介でロンドンからの観光客を案内してまして。
茶道を体験したいというのでこちらに伺った次第なのです。」と。
「そうですか。ゆっくりと楽しんでいって下さい。」と言って頂けました。
そして茶室での茶道体験となった訳であります。
お菓子がとても美味しいと感激していました。
畳の一か所が正方形になっている場所で火を熾すのを知るととても面白そうに見ていました。
また、茶室内の閑静でたった一輪だけ飾られている季節の花。
そこでお菓子を食べ、一杯のお茶を飲み、外の花鳥風月に思いを馳せるのだ、
と言うと、茶道の精神と超都心にありながらも豊かな自然を誇る白金の地は素晴らしいと痛く感心していました。
「ここが東京なのか?さっきまでの喧騒が嘘みたいだ!!」と。
茶道体験。
これは外国人観光客には非常に素晴らしいものであります。
さて、メインイベントを終えた私達は最後の仕上げへと向かいました。
場面は一気に変わります。
「ダークサイドへ」(爆)
新宿へ戻りつつ、渋谷の街を抜けて行きます。
スクランブル交差点では声を上げていました。
「あれは何だ!!あんなの見たことない!!」と。(笑)
そして私の自動車は観光客が絶対に来ない超狭い裏道へと入って行きます。
「ラブホテルとか風俗店って分かりますか?
ここがそのメッカです。
渋谷の裏の顔です。」と。(爆)
もちろんオオウケ。
次に表参道から原宿を抜けて行きました。
竹下通りの狭さと人の多さにこれまた声が上がっていました。
「こんな場所、世界のどこにもない。東京だけだ!!」と。(笑)
そして最後の総仕上げ、新宿です。
案の定、歌舞伎町へは行ってませんでした。
駐車場に自動車を入れて案内しました。
裏の裏へ。
夜の歌舞伎町。
ネオンギラギラの超どピンク街を放浪しました。(大爆)
これにも度肝を抜かれていましたが、さすがにロンドン子。
「ソーホーみたいだ!!」と。(笑)
しかし盛んにエッチ店の写真を撮っていました。(爆)
彼女の方も歌舞伎町は超刺激的らしく街の風景を盛んに撮っていました。
そして・・・なんかとっても悪かったのですが・・・・・
そんな訳で昨夜の現地からの報告記事にもあった通り、
「寿司をおごってもらう」という素晴らしい出来事があった次第なのです。(笑)
東京案内顛末記、終わり。
余談:
昨日、ロンドン子とずっと話していてつくづく思ったのです。
私はやっぱりヨーロッパが大好きな者なんだ、と。
ロンドンの話を色々聞いていると非常にワクワクしてしまいます。
歴史と伝統と確固たる文化。
彼らが自慢してくるのは「ビクトリア朝」です。
盛んに「ビクトリア朝」という単語が連発していました。
安易に新しいビルを建てまくる東京よりも私はロンドンの精神の方を遥かに好んでいるのだ、と。
自分の生まれ育った街である東京もそういう精神を再びもってもらいたい、と。
超余談:
浅草寺でのこと。
若い女性の外国人観光客2人がイギリス人の男性の方に写真を撮ってもらえないかと言ってきました。
快く撮影してあげた彼。
彼女達と別れた後に楽しそうに彼女たちが喋った英語の発音を繰り返していました。
彼女達はアメリカ人だったのです。
大英帝国出身の彼にとってアメリカ英語はとてもおかしく聞こえるみたいで、
しばらく楽しそうに1人で口に出しては笑ってました。(笑)
元カノ(笑)からイギリス人の友達カップルが初めて東京に来るので案内してもらえないか?との依頼がありました。
※ 「元カノ(笑)」とはNYに暮らすCAのため世界中に友達がいる。
いいよ、と簡単に引き受けたのですが。(笑)
と言いますのは、彼女と私の人間の好き嫌いは完全に一致しているため、
私の英語力はともかく、変な人では絶対にないというのが分かっていたからであります。
そこでフェイスブックで共通のメッセージグループを持ち、
やり取りをしていました。
私は自分の英語力にはそれほど自信がないため、
実のところご親切な方何人かから同行しましょうか?と言う有難い申し出もあったのですが、
事態は思わぬ方向へ展開して行きました。
先ず、ジブリ美術館に行きたいとの希望が出て来ました。
残念ながらチケットは売り切れで取ることができませんでした。
しかし・・・ジブリ美術館???
次に「茶道を体験したい」と希望がありました。
ここで私はウ~ンと唸ってしまいました。
最初はオタク系のイギリス人?と思ったのです。
元カノ(笑)の友人カップル・・・よくよく考えました。
もしかすると人物像が決定的に違っている???
そこでフェイスブックで彼らの写真をチェックして、
ロンドン滞在が長かった私の妹に意見を聞いてみました。
するとやはり決定的な回答がありました。
「この人『アート系』だよ。どこからどう見ても『アート系』にしか見えない。」と。
やはり!!
「アート系インテリ!!」(爆)
これこそが元カノ(笑)と私の全く同じ人間の好みなのであります。
こう来たか!!と思わず私はニヤリとしました。
普段の私はとても人見知りですし、
プライベートな場においては、新しい人間関係を作ろうなどと夢にも思っていない者です。
しかし、例外が1つだけあります。
そうです。
アート系インテリ。
私的には最も得意とする人間関係の分野です。(笑)
一般的に日本人なら絶対に嫌うタイプのアート系インテリ。
これこそが私の一番の得意分野なのであります。
なるほど、ね。
場合によったら英語の得意な同行者をお願いしようと思っていたのですが、
こうなれば話は簡単。
たとえこの案内が最悪の事態となってもブログネタだなと、途端に強気になりました。(笑)
「アート系インテリの外人達よ。目にものを見せてくれよう!!」と計画を立て始めました。
先ず、移動手段として選んだのは自動車です。
それも私の超おんぼろ自動車です。
オートマチックドアが時折セミオートマチックになります。(笑)
ラジエーターから水が少しずつ漏れて修理に出す必要があるのですが、
工場が超混雑しているため、空くのを待っている状態です。
そこで、水が減ったらちょっと足すというとんでもない事態になっています。(苦笑)
しかし、ここは絶対に自動車なのです。
(結果的にやはり大当たりでした。オオウケでもありました。笑)
考えてみて下さい。
例えば、貴方がパリに旅行に行ったとします。
大抵の場合、利用するのはチャーターされたバスのはずです。
旅慣れた人でも地下鉄くらいのはずです。
路線バスやタクシーは余程でないと乗らないでしょう。
異国でのレンタカーも非常にハードルが高いです。
でも、絶対に自動車でパリの街を走ってみたいという欲求はあるはずです。
なぜなら、自動車での移動はモロにパリの動きと匂いを感じられるからです。
以前、パリを案内するテレビ番組で雨宮塔子氏が自分で運転してパリの街を案内していました。
ぉおお~という感嘆の声が聞こえました。
その国の首都を自動車で走ってみる楽しみ。
この魅力はハンパありません。
そこで私は自動車による東京案内を提案してみました。
「すごくワクワクします」との返答が。
そして私はいよいよ場所の選定に入って行きました。
臨機応変に対応できるよう、いくつかのプランを用意していました。
そして昨日の朝、日本で3日目を迎えた彼らの宿泊している新宿のホテルに迎えに行きました。
「この2日間でどこを周りましたか?」と聞いたら、
「皇居と東京国立近代美術館と東京スカイツリーとこの新宿周辺です。」との返答が。
そして「藤田嗣治の作品にはとても感動しました!!」と、
予想以上のアートっぷりにこちらが逆にワクワクして来ました。(爆)
これは一筋縄でゆく相手ではない、と。(笑)
しかし、初めての東京体験に奇をてらうのは絶対にいけません。
王道を堂々と攻めて行きます。
しかし一か所のみスーパーマニアックに。
実は皇居も候補に入れていたのですが、
当然、彼らが真っ先に行くことも考慮していたので当日予定を変更しました。
最初に私は首都高速に乗りましたが、直ぐには乗らず、
ちょっと大回りをして都庁を通過して見せてあげました。
やはりあの異様な建物には驚いていました。
そして都庁前から首都高速に乗ります。
先ずは東京の芸術の聖地、上野に向かいました。
しかし、一番の近道はしません。
敢えてC1を右に行き、内回りを走って遠回りをしました。
目的は「東京タワー」と都心の光景です。
首都高速から見える東京タワーやお台場、レインボーブリッジ、多くのビル群の光景は圧倒的です。
それらを見ながら上野へと向かいました。
やはりかなり感動してくれたようで、盛んに、
「私はこんな光景を見たことが今まで全くない。
世界のどの都市とも全く違う。
人が多く、巨大なビルが多く、そして混沌としている。
そう、これは恐ろしいカオスだ。
クレイジーだ!!」との賛辞が。(笑)
上野に着いて最初に向かったのが「東京国立博物館(トーハク)」です。
やはり日本国最強の博物館は必須の場所です。
ロンドンに行って大英博物館に行かないなんてヤツが万が一いたらバカの典型になるのと同義です。(笑)
トーハクで常設展を鑑賞しながら撮影可の美術作品と写真を撮るのは良い思い出になるはずです。
ところがここで思わぬことを言い出したアート系インテリ達。(笑)
なんと、現在トーハクの平成館で開催されている「兵馬俑展」を説明したら、
是非ともこれも観たいとの申し出が。
もちろん、両方鑑賞して来ました。
兵馬俑展は想像以上に感動して丹念に観ていました。
続いてアメ横に。
「日本の商店街で多分一番有名な場所だ」と説明。
やはり人の多さに辟易しながらも楽しんでいた様子です。
続いて上野を離れて東京観光の王道中の王道。
「浅草寺」に行きました。
ここは外せません。
仲見世はオオウケでした。
ここで私は舟和の「芋ようかん」を彼らにプレゼントしました。
餡子を嫌う外国人が多いので、
芋ようかんならOKと踏んでのことです。
スウィートポテトと言えば不安になることなく食べられるはずです。
「子供時代からずっと食べている大好きな店なんだ」と説明。
思った通り、すんなりと受け入れてくれました。
そして続いてランチになるのですが、
ランチについては色々考えていることがあり、
取り敢えず浅草から銀座、国会議事堂前を通り、六本木を通過して西麻布、広尾、そして恵比寿へ。
やはり谷町ジャンクションを下から眺める未来的な光景には驚いた様子で盛んに写真を撮っていました。
そして私が選んだランチ。
「弁当」です。(爆)
これには明確な理由があります。
彼らは東京に5日間滞在するので、
間違いなくレストランにはかなり行くはずです。
しかし弁当は先ず食べないはずです。
以前、娘と一緒に浅草を通過した時、
弁当を買って弁当屋の前で食べていたことがあります。
その時、何組かの外国人グループが弁当屋の前で必ず立ち止まるのです。
そしてしげしげと中を眺め、
残念そうに立ち去って行くのです。
「外人観光客に弁当屋のハードルは高い。」
ならば。
ここは弁当でしょう?(笑)
ウケましたよ~♪♪
「いつも娘とはこんなランチなんだ。
多くの日本人はランチには弁当を利用しているんだ。」と説明。
超納得してました。(笑)
そしていよいよこの日のメインイベントとなる超直球勝負のマニアックな場所へ。
茶道体験です。
どこで茶道体験をすべきなのか???
東京広しといえどもそうはありません。
たとえあっても観光客慣れした砕けた場所だと意味がありません。
また、完全に正式な茶道の作法にのっとった茶室は作法を知らない外人観光客には無理です。
ちょうど良い場所でなくてはなりません。
「正式な茶室であること」「作法を知らない外人がいても受け入れてくれること」
「外人観光客慣れしていないこと」「閑静な場所であること」「高価ではないこと」
「日本庭園があること」「私(masa)が知っている場所であること」「隠れた名所であること」
「何よりも楽しめる素敵な雰囲気をもっていること」
これらの条件を全て満たす場所。
はい、そうですね。
東京広しといえどもたった1つしかありません。
畠山記念館(白金台)です。
ここは娘と展示替えがある度に必ず訪れている場所です。
そして必ず茶室でお茶を体験しています。
恥ずかしながら・・・私と娘は係員の方に顔を覚えられています。
いつもは娘と来ているのですが、この日は外人カップルと来たので興味津々のご様子でした。
ちょうど立ち話をするチャンスがあったので、説明しました。
「娘が来年夏まで留学してしばらく来れなくなってしまったので、
今日はたまたま友達の紹介でロンドンからの観光客を案内してまして。
茶道を体験したいというのでこちらに伺った次第なのです。」と。
「そうですか。ゆっくりと楽しんでいって下さい。」と言って頂けました。
そして茶室での茶道体験となった訳であります。
お菓子がとても美味しいと感激していました。
畳の一か所が正方形になっている場所で火を熾すのを知るととても面白そうに見ていました。
また、茶室内の閑静でたった一輪だけ飾られている季節の花。
そこでお菓子を食べ、一杯のお茶を飲み、外の花鳥風月に思いを馳せるのだ、
と言うと、茶道の精神と超都心にありながらも豊かな自然を誇る白金の地は素晴らしいと痛く感心していました。
「ここが東京なのか?さっきまでの喧騒が嘘みたいだ!!」と。
茶道体験。
これは外国人観光客には非常に素晴らしいものであります。
さて、メインイベントを終えた私達は最後の仕上げへと向かいました。
場面は一気に変わります。
「ダークサイドへ」(爆)
新宿へ戻りつつ、渋谷の街を抜けて行きます。
スクランブル交差点では声を上げていました。
「あれは何だ!!あんなの見たことない!!」と。(笑)
そして私の自動車は観光客が絶対に来ない超狭い裏道へと入って行きます。
「ラブホテルとか風俗店って分かりますか?
ここがそのメッカです。
渋谷の裏の顔です。」と。(爆)
もちろんオオウケ。
次に表参道から原宿を抜けて行きました。
竹下通りの狭さと人の多さにこれまた声が上がっていました。
「こんな場所、世界のどこにもない。東京だけだ!!」と。(笑)
そして最後の総仕上げ、新宿です。
案の定、歌舞伎町へは行ってませんでした。
駐車場に自動車を入れて案内しました。
裏の裏へ。
夜の歌舞伎町。
ネオンギラギラの超どピンク街を放浪しました。(大爆)
これにも度肝を抜かれていましたが、さすがにロンドン子。
「ソーホーみたいだ!!」と。(笑)
しかし盛んにエッチ店の写真を撮っていました。(爆)
彼女の方も歌舞伎町は超刺激的らしく街の風景を盛んに撮っていました。
そして・・・なんかとっても悪かったのですが・・・・・
そんな訳で昨夜の現地からの報告記事にもあった通り、
「寿司をおごってもらう」という素晴らしい出来事があった次第なのです。(笑)
東京案内顛末記、終わり。
余談:
昨日、ロンドン子とずっと話していてつくづく思ったのです。
私はやっぱりヨーロッパが大好きな者なんだ、と。
ロンドンの話を色々聞いていると非常にワクワクしてしまいます。
歴史と伝統と確固たる文化。
彼らが自慢してくるのは「ビクトリア朝」です。
盛んに「ビクトリア朝」という単語が連発していました。
安易に新しいビルを建てまくる東京よりも私はロンドンの精神の方を遥かに好んでいるのだ、と。
自分の生まれ育った街である東京もそういう精神を再びもってもらいたい、と。
超余談:
浅草寺でのこと。
若い女性の外国人観光客2人がイギリス人の男性の方に写真を撮ってもらえないかと言ってきました。
快く撮影してあげた彼。
彼女達と別れた後に楽しそうに彼女たちが喋った英語の発音を繰り返していました。
彼女達はアメリカ人だったのです。
大英帝国出身の彼にとってアメリカ英語はとてもおかしく聞こえるみたいで、
しばらく楽しそうに1人で口に出しては笑ってました。(笑)