絵画の真贋を見分ける方法

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昨夜、妹と母の3人でテレビを見ていたら、
美術についての番組がやっていた。

非常に有名な真贋事件なども取り上げていたので興味深かった。

番組の中ではピカソの贋作事件についてクイズ形式で説明してくれた。

世界中の鑑定家が騙されてしまった作品だった。

番組では「A」「B」という作品を用意して、
どちらかが本物のピカソの作品で、どちらかが世界中が騙された偽物という設定だった。

私自身は娘と一緒に凄まじい数の美術館巡りをして来たが、
もちろん真贋を見分ける能力など持ち合わせていない。

妹は長年ロンドンに暮らしていた利点を活かしてヨーロッパの多くの美術館を訪れているため、
こと美術に関しては私のことなどバカにし切っている。(苦笑)

母もそこそこ美術が好きなので、
そこで3人でそのクイズに挑戦してみた。

母と妹の意見は一致していた。

「A」がピカソの真作である、と。

私はこう主張した。

「オレには真贋を見分けられる能力など当然ない。
 でも以前、岡本太郎美術館に行った時、
 岡本太郎自身がビデオで説明していたのを見たことがある。
 その時『ピカソはね、線が強いんだ。同じような線に見えてもピカソの線は非常に強い。
 その強さが分かるか分からないか。そこなんだよね』と。
 そこで自分の感性に従って、線の強さで見るとオレは『B』を選ぶ。
 この選択に全く迷いはない。
 線の強さは圧倒的にBの方が強い。
 もちろん、世界中の専門家が間違えた訳だからAと言われたらそれまでだけどね。
 でも、オレは絶対にBだと思う。」と。

解答は「B」だった。

もちろん、だからと言って私に真贋を見分ける能力があるなどとは絶対に思っていない。

非常に面白いと思ったのはここから先だ。

どうやって専門家は真贋を見分けるのか?

何と「直感」だそうだ。

見た瞬間にそれが真作か贋作かが分かるそうだ。

だからこそ、たまに間違える、と。(笑)

もちろん絵画の裏に貼ってある所有者の移転記録なども参考にはするらしいが、
基本的には見た瞬間の直感を一番大切にしているらしい。

う~ん、と思わず唸ってしまった。

この真贋を見分けたり、画家名を当てる行為は非常にカッコいいと思っている。

例えば女性と美術館でデートしたとする。

「ほら、あそこにある絵、ね。

 説明書きを見ないでここから画家名を当ててみるね。

 あのタッチは晩年のレンブラントだね。

 間違いない。」などと。(笑)

当たった時のカッコ良さと、外れた時のカッコ悪さのギャップ。

余りにも大き過ぎるが故に。

あああ~ヤってみてぇ~♪♪

この誘惑は半端ない。(爆)

終わり



余談:音楽でももちろんヤってみたい。

想定はこんな感じだ。

素敵な女性と一緒に喫茶店に入る。

すると音楽が流れてきて彼女がこういう。

「まあ、とても素敵な音楽だわ♪♪

 曲名は何ていうのかしら?」

そこで私は即答する。

「バッハ、ですね。

 教会カンタータ第22番第5曲。

 《汝の慈愛によりてわれらを死なしめたまえ》

 ピアノはアリシア・デ・ラローチャ

 1977年の録音盤ですね。」と。

あああ~ヤってみてぇ~♪♪