緊急地震速報と忘却について

先ほど、緊急地震速報が久しぶりに鳴って非常に驚いた。

同時に色々思う事があったので記事にしてみたい。

先ず、改めて、緊急地震速報とは万能ではない。

離れた所で起こった地震波を検知して到達前に知らせてくれるシステムなので、
直下型地震には役に立たない。

事実、先ほどの速報は地震の揺れている最中に鳴り始めた。

しかし、だからと言って役に立たない訳ではない。

むしろ非常に役に立つ、今は必要不可欠な機能であると言える。

そもそも、地震の最中に鳴り始めたら震源が近いと言える。

地震になるのかどうは未知数だが、
緊急地震速報が鳴ったと言う事は。

「最低でも震度4が来る」ことを意味している。

もちろん確率論的に5以上が来るのは少なくなるが、
最低でも4と言う事は、相当の恐怖を感じる事態にはなる。

実際先ほども結構な揺れだった。

緊急地震速報が鳴ったら、これはただ事ではない、と思うべきだろう。

即座に動いて、安全を確保する必要がある。

さて、今読んでいる災害対策の本では非常に重要な事が書いてある。

それは「人間は忘却する動物である」と言う点だ。

どんな大災害を経験しても、その地域にいた人でも13年。

その地域以外の人は3年。

このくらいの月日で忘却して行くそうだ。

これは人間に備わっている1つの防衛本能と言えるかも知れない、と。

何時までも悲惨な過去を思い出していたらおかしくなてしまう。

だから忘却するように人間は出来ている、と。

しかし、この人間に備わった忘却のシステムはこと防災を考える時にはマイナスに作用してしまう。

先ほど、久しぶりに緊急地震速報を聞いて焦った。

そして思い出した。

首都圏はそれほど大きな災害は無かったけれど、
それでも震度5強の大きな揺れと頻繁に続いた余震。

混乱した物流。

忘却する事は、気分的にとても楽になる。

これではいけないと改めて思った次第。

最近は地震だけでなく火山も各地で非常に活発化している。

備えないと。

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