「JFK-その生涯と遺産」展 国立公文書館(東京・北の丸)
「JFK-その生涯と遺産」展 国立公文書館(東京・北の丸)
2015年4月25日(土)
これは行かないといけないと思って行って来ました。
国立公文書館は東京・北の丸にある施設ですが、日曜日はやっていないので注意が必要な所です。
ここは無料です。
普段の展示はガラガラなのですが、今回はさすがにかなり混雑していました。
しかも、普段は撮影可でもあるのですが、今回は撮影禁止でした。(残念)
さて、ケネディ大統領の政治的手腕には賛否両論があり、
またスキャンダルでも有名な人ではありました。
私的には、政治的思想が云々と言うよりは、
一人の人間として非常に興味深いと思っております。
多分、この人は本気で世界は変えられると思っていたのでは?と感じるからです。
無理だと思われていました。
この人が大統領になっていなかったら、今のオバマ大統領も有り得なかったと思います。
そして何より、人を奮い立たせるような優れた演説をしたと思うのです。
ケネディ大統領の演説は、それまで反米・嫌米主義者と言っても良かった私ですら感動してしまいます。
人間とは自由であり平等であるべきと考え、本気で実行して来た人と言うのは凄味があると思うのです。
この展示会で最も感動した資料はアラバマ州立大学事件のものです。
1963年6月11日。
黒人学生の入学を拒否した知事らに軍隊まで派遣し、
断固たる姿勢を示し、入学を可能にしました。
これにより、それ以降、黒人の入学を拒否する大学はアメリカでは無くなりました。
ケネディ大統領は、自由と平等のためには徹底的に戦う人であったと感じます。
それ故、非常に愛されもしたけど、激しく憎まれてもいたかと思います。
だからこそ凶弾に倒れた、と。
今の日本では、政治家は侮蔑の対象にすらなっています。
誰がやっても同じだ、とか・・・・・
投票率も52%???
政治とはもっともっとエキサイティングなものだと思うのです。
この世界を変えてやるんだ、と言う意気込みを持った者は、
本当に変えていると言う事実を知るべきだと思うのです。
500年前の絵画、300年前の絵画、100年前の絵画。
そして現代の絵画を見ても人間の形には余り大差は見られません。
しかし、社会のあり方は驚くほど変わっています。
貧しい人、虐げられている人は相変わらずいます。
けれどもかつての組織的な大規模な奴隷制度はほとんど姿を無くしています。
アパルトヘイトも無くなりました。
今でも差別主義者はいます。
しかし、ほんのちょっと前の1960年代には、
ケネディ大統領の時代には、
今はどうでしょうか?
人類は明らかに進歩しています。
未来は明るいのだ、と本気で信じ込ませてくれるような政治。
やろうと思えばできるし、実際に私達人類は前進しています。
過去よりは遥かに遥かに素晴らしい世界に生きているのだ、と知るべきであり、
さらなる進化を遂げるべきであると思うのです。
そんな事をこの展示会を見て感じたのであります。
終わり