今年の1枚:≪床に鉋をかける人々≫

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↑≪床に鉋をかける人々≫ ギュスターヴ・カイユボット [1848-1894]
 1875年 油彩/カンヴァス 102×147cm オルセー美術館(フランス、パリ)
 
今年も色々な美術館・博物館を周って来ました。
 
もう、今年はほぼ全ての館は休みになっているため、
今年鑑賞して来た中での1番の絵を選んでみたいと思います。
 
はい、文句なしにコレです。
 
カイユボットです。
 
これは今年の7月12日(土)に行った、
オルセー美術館展」国立新美術館(東京・六本木)で鑑賞した1枚です。
 
この展示会に来ているとは知らずに行ったらババーンとこの絵があり、
非常に驚きました。
 
かなり大きな絵なので迫力がありました。
 
凄く好きな画家なんです、ギュスターヴ・カイユボット。
 
オルセー美術館にある名作であります。
 
印象派を語る上で絶対に欠かせない存在のカイユボット。
 
そのカイユボットが第2回印象派展に出品した作品です。
 
何故、私はカイユボットの作品に惹かれるのかな~?と考えますと、
この時代のパリと現代の東京は意外にも共通点が多いからなのかな?と思うのです。
 
パリと東京。
 
人種も文化も全然違うのですが「近代都市」としての共通点があります。
 
パリは世界に先んじて近代都市を作り上げることに成功しています。
 
カイユボットの作品に登場するパリの絵と現代のパリはかなりの点で似ています。
 
さすがに伝統を重んじるヨーロッパだな、と感じます。
 
そして「今を生きる人達」を描いたカイユボット。
 
しかも「都市に生きる人達」を描いています。
 
これこそが、現代の日本の都市に生きる人達にも共感を与えてくれるのだと思うのです。
 
ギュスターヴ・カイユボット。
 
ともかく大好きな画家であります。
 
これが私の今年の1枚であります。
 
全く迷いはありません。
 
(^^v