ハロッズ

おそらく日本に暮らしている限り・・・・・

格差社会になったとは言われているが、
「階級」を意識させられることは無いと思う。

もちろん金持ちと貧乏人、学歴のある人と無い人など、
差別は沢山あるが、基本的に日本は世界の国々と比較してもかなりの点で平等化が実現された国であると感じている。

その証拠に、例えば「すきやばし次郎」だろうが「久兵衛」だろうが、
本当に寿司が好きで、普通に働いている人なら行けない事はない。

日本にあるフランス料理店でも同様だ。

人によって多少気おくれはするだろうけど、金さえあればどうと言う事はない。

デパートについても同様に言える。

例え三越日本橋本店だろうが高島屋の本店だろうが、
デパートはデパートであり、どうと言う事はない存在と言える。

ところが。

一歩日本を出て海外に行った場合、恐ろしいまでの階級社会が展開している。

発展途上国ほどその差は非常に激しい。

住む世界が全く違う人達が同じ国に存在している。

今回述べたいのはヨーロッパ社会の事だ。

西側ヨーロッパ諸国は裕福で高度な福祉社会であり、
自由主義圏の中でも最も上手く運営されている国々と考えられている。

しかしながら、私的にはヨーロッパは階級社会だと感じている。

例えばロンドンには「ハロッズ」と言うデパートがある。

このデパート。

日本のデパートと同じように考えていたらとんでもない。(笑)

全く違う世界が展開していると言って良い。

私達日本人は旅行客として行く場合が多いのでハロッズを面白いデパートとして看做している。

別に敷居の高さは感じないであろう。

しかしながらこのデパートはロンドンにいる超大金持ち御用達のデパートなのである。

歴史と言い格式と言い、階級社会ヨーロッパここにあり!!と言った感じだ。

そもそもイギリス人(イングランド人)は一般的にクソ不味い物しか食べていないと思う。(苦笑)

でもハロッズには「これでもかっ!!」と高級食材が恐ろしく高い値段で売られている。

そして・・・売っている物も根本的に違う。

私が初めてこのデパートを訪れた時、
天体望遠鏡のような物が沢山売っている売り場があった。

随分旧式の望遠鏡が売っているな~と思って見てみたら・・・・・

「万華鏡」だった。

それも恐ろしく高い値段で売っていた。

その時悟った。

あ~ヨーロッパの貴族とか大金持ちってこういう物を買って遊ぶんだ、と。

日本だと縁日で売っているような安物の万華鏡くらいしか無いが、
ハロッズにはとんでもない万華鏡が売っていた。

人種がまるで違う階級がある、と思った。

一時期、日本でも三越ハロッズと提携したらしく、
ハロッズの袋を三越で買い物した人に商品を入れていた事があった。

当時、私は銀座辺りを歩いているとギクッとした。

何故、日本の東京でこんなにハロッズの袋を持ったヤツらがいるのか?と。

ハロッズ・・・知る人は知っている強烈なデパートかと。(笑)

終わり