感性の解放

以下のような世界的なジョークをご存知だろうか???

「この世に有り得ないもの」

アメリカ人の哲学者

・ドイツ人のコメディアン

・日本人のプレイボーイ

残念ながら世界の人達は日本人男性を最もつまらない人間として見ている。

それはそうだ。

先日、NHKの特番で「長時間労働」がやっと話題にされていたくらいだから。

日本人の男は小さい頃から、こう躾けられてくる。

「男なんだから泣くんじゃありません」

「男のくせにメソメソするんじゃありません」等々。
かくして私達日本人の男性は喜怒哀楽を封印され、
「いわゆる大人」になる。
 
反面、ヨーロッパの中流以上の野郎共は「芸術」を非常に上手に利用してくる。
 
ヤツらの文化には「芸術」が日常のものとして存在し、
男女の語らいの場として機能していると思う。
 
したり顔の日本人男性の「いわゆる大人」と比べて、
恐ろしく魅力的に思えてしまう「あちらの男性」・・・・・
 
昔々、ドイツ語をほんの少し習っていた時、
やけに知的な中年のドイツ人男性が先生だった。
 
ある時、マーラーの音楽が話題になった。
 
「貴方はマーラーが好きですか?」と訊かれたので、
「私はマーラーが理解できない(nicht verstehen)」と答えた。
 
すると先生は思わぬ事を言って来た。
 
「その表現は正しくありません。
 芸術とは『理解する』ものではなく『楽しむ』ものなのです。
 私はマーラーを楽しめません、と言うべきです。」と。
 
私達日本人は全てを「道」として考えてしまい、
芸術すらも心から楽しまず、「理解」を先行させてしまう。
 
感性の解放を。
 
先ずは自分の感性の解放を。
 
 
はたまたウォーホールジョン・ケージ

好きなのか?楽しめるのか?

自分の感性に正直に。
 
好きなら、楽しそうなら、突き進んで行くべきかと。
 
もう人生の半ばを過ぎたら残された時間は僅かだ。
 
立ち止まっているヒマなど無い。
 
感性を研ぎすませ、いざ。
 
終わり