深く深く、バッハを

ヨーロッパ人にとってバッハは心の中枢になると言う。

それはキリスト教個人主義

日本人は自分とは何者でどこへ行こうとしているのか?などと考えない。

個人主義の概念そのものすら存在しないからだ。

優しい農耕民族である私達は外に出さえしなければそれなりに幸せな一生を終えられる。

だが、一歩外に出た途端に強烈な自己同一性の問題に直面する。

国家、人種、宗教、経済、政治、哲学、倫理、道徳、自由、歴史、伝統、革新、教育、戦争、平和、愛・・・・・

自分とは何なのか?

果たして人生に生きる価値はあるのか?

自らの頭で考え始めた時、悲劇が訪れる。

そして同時にそれは栄光とも呼ばれる。

深く深く、バッハを。

汝の慈愛によりて我らを死なしめたまえ。

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