BWV 565 について

BWV 565
 
 
この余りにも有名な曲はバッハの顔と言っても良いかも。
 
トッカータはこれみよがしで如何にもバッハと言った感じ。
 
バッハの曲調では、短調でアップテンポを非常に好んでいる私的にはまさに完全に合致している。
 
特に、続くフーガが良い。
 
複雑で精緻で大胆で。
 
完璧なバッハの対位法の世界が展開している。
 
パイプオルガンと言う楽器は単独の楽器として見た場合、
両手10本指と両足2本を使用するので、最も和音を鳴らせる楽器だ。
 
この難解な曲を演奏するにはうってつけの楽器であろう。
 
対位法の世界は現代の音楽と基本が違う。
 
バッハの時代に、否、バッハこそが頂点に導いたこのCounterpointの世界。
 
これこそが私の求めている音楽の頂点に君臨している。
 
そしてそれは30年以上もの間、不動だ。
 
終わり