都市部での雪道の運転・歩行について

一昨日、都心部で大雪が降った。

ニュースでも大々的に報じられたため他地区の皆様もご存知かと。

今回は自分の体験を通じてその危険性と対処法を述べてみたいと思う。

先ず、雪国と決定的に違っている事は、
首都圏の都市部では雪は滅多に降らないと言う事実。

従って、スキーでもやっている人以外は雪に備えている人はほとんどいない。

つまりタイヤチェーンを装備している人はほとんどいないし、
ましてやスタッドレスタイヤに交換している人は皆無だと言って良い。

だから大パニックが巻き起こってしまう。

自動車について言うと、最悪なのがFR車に乗っている人達。

高級自動車はほとんどがFR車だ。

今回もベンツやBMW、レクサスと言った超高級車がほんのちょっとした坂道を登れなくなり、
スタックしている姿をやたらと見かけた。

これらのFR車が国道1号と言った大通りを完全に塞いでしまうのが超渋滞の原因である。

今回もまさしくそうで、その現場を嫌と言うほど目撃して来た。

FR車は雪道に対して無力である事実を知らないドライバーが余りにも多い。

FF車と4輪駆動車はかなり強い。

ノーマルタイヤでも結構走れてしまう。

けれども過信は禁物だ。

2速発進やスタックした際のバックと前進を繰り返す脱出テクニック、
逆ハンドルと言ったテクニックが無い場合は迂闊に出歩くのは止めるべきだ。

と言うより、テクニックがあってもスタッドレスタイヤで無い限りはジッとしているべきかと。

外出先だったら、帰りのルートを良く思い出して、
坂道の状況、自分の自動車の種類、自分のテクニックを勘案して即座に判断を下すべきかと。

FR車だったら、下手をすると平地でも動けなくなる。
(実際、今回も平坦な上野駅前でスタックしているFR車がいた)

FR車なら早い段階で駐車場に入れるなりして自動車での行動を中止すべきかと。
(もちろんチェーン装備無しのノーマルタイヤの場合)

FF車や4輪駆動車で外出先だった場合は、慎重に判断して行動すべきかと。

無理は禁物だ。

次に歩く場合。

ビジネスシューズは最悪だ。

本当に転倒して大怪我をしてしまう。

今回、上野駅周辺では救急車が多く出動していた。

倒れて救急車に運び込まれるお年寄りを見かけた。(><;

雪道を歩いて、靴がスリップして転んだ場合、
マジで身体が宙を舞い、そのままドスンと行く。

腰や頭を強打する可能性が強い。

雪の予報が出ていたら必ず当ブログでも紹介した着脱式のスパイクを使用すべきかと。

アウトドアショップで千数百円で売っている。

また、自宅にいても結構危険だ。

今回も実際にあったのだが、都市部の電線は雪に対し弱い。

切れてしまう可能性が高い。

私の家の前の電線が切れて消防と電力会社と警察が来て対応していた。

反面、コンビニなどは空いていて食料の調達には困らなかった。

しかし迂闊に出歩くのは厳禁であろう。

今回自宅周辺で目立ったのは出歩く人。

それも結構なお年寄りが。

一体何のために???と不思議なほど沢山歩いていた。

かなり危険だと思う。

実際滑って転びそうになっている人を多数目撃している。

はっきり言ってしまうと、装備の無い人は緊急の場合を除き外出厳禁だと思う。

非常に軽いノリで何とかなると普通の靴やノーマルタイヤで出て来てしまう人が相当多いと思った。

特に自動車の場合は他人を巻き込んでしまうので最大級の注意が必要だと思う。

従って、例え自分が装備をして万全でも向こうから突っ込まれる可能性も高い。

恐い事である。

想像以上に都市部の雪は厄介だ。

終わり



重要な追記:

JAF日本自動車連盟)の電話は繋がらなかった。

また、自宅前の電線切れも隣の方が一生懸命電話していたが繋がらなかったそうだ。

結局110番通報して警察から電力会社を呼び出してもらった。

いずれにしてもこの種の広範囲で起きる災害時は、
緊急出動すら不可能になってしまう。

都市生活は人口密度が高いので一旦大災害に見舞われた場合、
悲惨度が非常に高くなってしまう。