もっとも官僚的なモノ

「官僚」と聞くと一般的にはこんなイメージを思い浮かべるかと。

「非人間的・ロボット」

「傲慢で思いやりのかけらもない」

「お勉強はできるけど人間的な魅力は皆無」

「無責任」

「難しい言葉をやたらと駆使するだけ」

「人の金を当てにして陰湿なH遊びに興じる」

等々、あまり良い印象がないかと。

ところが、なのである・・・・・

昔、元大蔵官僚で経済学者の野口悠紀雄氏が著書の中で以下のような事を述べていた。
(署名は既に忘れている。「超勉強法」「超英語法」などのベストセラーでも有名な方)

「私が大蔵官僚だった体験と、現在、一般の世界にいる時の体験を比べてみると、
 意外にも官僚には偉大な先輩達がいた。

 非常に広い見識を持ち、私が辞める時も色々なアドバイスをくれ、
 それは未だに生きている。

 世間で言われている『官僚的』と言う悪いニュアンスは、
 むしろ、大手の超大企業の人材に多く見かける。

 官僚よりも官僚的なのは超大企業の上の人材と思っておいた方が良いと思う。」

↑上記のような内容が記されていた。

その時は、なるほど、そういうモノかも知れないな、と思っただけだった。

現在、原発問題の答弁を聞いていると・・・・・

野口悠紀雄氏の言葉は完全に当たっていると思わざるを得ない。

終わり



余談:私が生まれ育った街は西麻布だった。

   当時は官舎が沢山あった。

   官僚の子供たちとも仲良くなり官舎に遊びに行く事が多かった。

   その親の印象は・・・・・

   世間で言われているものとは違っていた感覚がある。

   私の個人的な狭い体験に根差しているので、
   もちろん断定など出来る訳はない。

   けれども、かなりな地位にあった官僚も・・・・・

   極めて人間的で、むしろ、魅力的に思えたのも事実だ。