「接吻」クリムトはお好き?
遠い遠い昔のこと。
まだ西麻布に暮らしていた頃。
友人の家に遊びに行くと、ソイツの部屋には1枚の絵が飾ってあった。
とても不思議な印象を受けた。
ソイツはいわゆる「女たらし」なヤツで、
15、6歳の頃から色々な女性と付き合っていた経験豊富な野郎だった。
しばらくしてから、ソイツの部屋でその絵をジッと見ていたら話しかけてきた。
「それはね、クリムトの『接吻』って言う絵なんだ。
オレはこの絵が大好きなんだ。
男と女の激しくも切ない感覚を素敵に思っている。」
と言うような事を語った。
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862年7月14日 ~ 1918年2月6日)
とても官能的な作品を描く画家だと思う。
しかし、当時の純粋な私にはこの絵のもつ意味をほとんど理解できないでいた。
ただただ不思議な感覚・・・・・・・
あれから数十年の歳月が流れている。
私は結婚し、子供を持ち、そして離婚した。
今は大きくなった娘と一緒に美術館巡りなどもして楽しんでいる。
昨年の夏、愛知県を旅する機会があった。
豊田市美術館に寄ってみた。
すると・・・クリムトの「オイゲニア・プリマフェージの肖像」と言う作品が飾ってあった。
遠い遠い昔に友人の部屋で見たクリムトの作品とダブって見えた。
一気に遥か昔の過去を思い出した。
若く純粋だった頃の私には理解できなかった世界。
「接吻」・・・・・
この作品は現在、ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館(オーストリア・ギャラリー)に収蔵されていると言う。
死ぬまでに一度は見たいと思っている。
グスタフ・クリムト・・・不思議な画家だ。
クリムトはお好き?
終わり
まだ西麻布に暮らしていた頃。
友人の家に遊びに行くと、ソイツの部屋には1枚の絵が飾ってあった。
とても不思議な印象を受けた。
ソイツはいわゆる「女たらし」なヤツで、
15、6歳の頃から色々な女性と付き合っていた経験豊富な野郎だった。
しばらくしてから、ソイツの部屋でその絵をジッと見ていたら話しかけてきた。
「それはね、クリムトの『接吻』って言う絵なんだ。
オレはこの絵が大好きなんだ。
男と女の激しくも切ない感覚を素敵に思っている。」
と言うような事を語った。
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862年7月14日 ~ 1918年2月6日)
とても官能的な作品を描く画家だと思う。
しかし、当時の純粋な私にはこの絵のもつ意味をほとんど理解できないでいた。
ただただ不思議な感覚・・・・・・・
あれから数十年の歳月が流れている。
私は結婚し、子供を持ち、そして離婚した。
今は大きくなった娘と一緒に美術館巡りなどもして楽しんでいる。
昨年の夏、愛知県を旅する機会があった。
豊田市美術館に寄ってみた。
すると・・・クリムトの「オイゲニア・プリマフェージの肖像」と言う作品が飾ってあった。
遠い遠い昔に友人の部屋で見たクリムトの作品とダブって見えた。
一気に遥か昔の過去を思い出した。
若く純粋だった頃の私には理解できなかった世界。
「接吻」・・・・・
この作品は現在、ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館(オーストリア・ギャラリー)に収蔵されていると言う。
死ぬまでに一度は見たいと思っている。
グスタフ・クリムト・・・不思議な画家だ。
クリムトはお好き?
終わり