「時間を凍結する星」

以前読んだ古い本の内容。

基本的には有り得ないのだが、
人類の滅亡の様子が凄まじかったので印象強く覚えている。

現在の太陽が寿命を迎えた時、
ブラックホール中性子星になるほど重くは無いので、
白色矮星と言う小さな星になってしまう。

その前に赤色巨星の状態になり、
現在の火星軌道くらいまで膨れて来るので、
地球は飲み込まれて皆焼け死んでしまう。

けれど、確かこの本では(記憶によると)、
赤色巨星が省かれて、
いきなり白色矮星になるところから描かれている。

つまり、実際には有り得ない。
あ、そもそも、人類が後45億年生存できると考える方がおかしいか?(爆)

それはともかく、最後の瞬間、太陽は周りのガスを弾き飛ばし、
熱を放出した後、急速に縮まる。

地球の昼間。
カリフォルニアの浜辺。
人々が寝そべって体を焼いている。

ところが急速に熱くなってくる。
「アレ、今日はヤケに暑いな」と思った瞬間、
人々は逃げ始め、屋根の中に退避する。

ソレも時間の問題。
屋根に火がつく。

昼間の地球にいた人類はアッと言う間に焼け死ぬ。

しかし、次の瞬間、太陽は既に一気に縮まり白色矮星になっている。

夜の地球にいた人類。

翌日、太陽が昇って来ない事に気付く。

太陽の無い世界・・・・・

1週間後、アフリカに雪が降り始める。

急速に冷えて行く地球。

生き残った夜の地球にいた人々は色々な物を燃やして暖を取る。

しかし、ドンドンと急速に冷えて行く地球。

夜の地球にいた人類もモノの一ヶ月もしないうちに、
絶対零度(-273.15℃)」の世界で凍結されてしまう。

終わり