ベイリーの数珠(ベイリービーズ)

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ベイリーの数珠、もしくはベイリービーズと呼ばれる現象をご存知だろうか?

おそらくは余程の天文好きではないと知らないかと。

日本の文献にはほとんど載っていないので、
外国の文献からの転用となる。

写真1番上が皆既日食

写真2番目が金環日食

そして写真3番目がベイリーの数珠。


左下の方が数珠のように凸凹と途切れているのが分かるだろうか?

この現象がベイリーの数珠である。

これは非常に珍しい現象である。

まず、皆既日食
これは月の見かけが太陽より大きい場合に起こる。

金環日食は月の見かけが太陽より小さい場合に起こる。

そしてベイリーの数珠はほぼ同じ時にしか見られない。

この凸凹とした途切れは月のクレーターのために起こるのである。

ちなみに月と太陽が見かけ上同じ場合に起こる日食は、
「金環皆既日食
と呼ばれている。

見るのはかなり難しい。

一度は見てみたい。
(^_^)v


余談:皆既日食の直前と直後の僅か10秒ほど見られる「ダイヤモンドリング」。
これも月のクレーターによって起こる現象である。
太陽の最後の最後の輝きがクレーターの谷間から洩れてくる光。
これが地球上で最も美しい光景と言われる「ダイヤモンドリング」なのである。