「ドラえもん」幻の第1話について

ドラえもん」・・・言わずと知れた国民的マンガ。

しかし、この第1話について謎のお話があるのをご存知だろうか?

なにぶん、今から40年くらい前の記憶を頼りに書くので、
細部に間違いや思い違いがあった場合はご容赦を。

しかし、非常に強烈なストーリーだったので、
現在に至るも良く覚えている。

まず、「ドラえもん」は今から約40年くらい前に、
小学館の月刊誌「小学×年生」で、何年生かは分らないが、
一度に3作品くらいが同時に掲載されてスタートしたそうだ。

実は、私はそのうちの一つを読んでいる。

しかし、その後、単行本になる時に、そのうちの一つだけが選ばれて、
残りの作品は幻と消えたそうだ。

それから何十年かが経過し、私も親となり、
娘も「ドラえもん」を読み始め、単行本を買ってあげた。
しかし、第1話が娘に話して聞かせたのと全然違い、
酷く驚いて調べてみたら、上記の謎が判明した訳である。

そこで、幻の第1話を記憶を頼りにご紹介する。
強烈な内容だった・・・


ドラえもん」幻の第1話

のび太とその仲間(ジャイアン?すねお?)が、
ある日、大きな西洋館の窓辺に可愛い女の子がいるのを発見する。

何としても友達になりたいと思って中に入ろうとしたが、
非常に恐ろしい、黒尽くめの格好をしたボディガード2名に追い返される。

しかし、諦めきれないのび太達。

どうやって侵入したのかは覚えていないが、
すでに未来からやって来たドラえもんがいて、
その女の子との対面を見事に果たす。

しかし、少女は、生まれつき歩く事の出来ない子だった。

そして、少女は言う。
「まあ、あなた達・・・立って歩いている!!!???」

そこにボディガード2名が台車に座りながら登場・・・
そして、言う・・・
「オマエ達、何と言う事をしてくれたっ!!
 オレ達はお嬢様のために、
 生まれた時から人間とは歩けない者なのだ、とお教えして、
 以来、お嬢様の前ではこうして台車を使ってすらいたのに。
 お嬢様を傷つけないように・・・」と。

意気消沈して帰って行こうとするのび太達。

すると、階段の上に少女が立っている。

驚く、のび太達とボディーガード。

すると、注射器を持ったドラえもんが登場。
「ボク達の世界では治らない病気ってないんだよ」と言って終わる。

小学低学年の私にとって、
この第1話は非常に強烈な印象を残した。

「未来には治らない病気はない」

しっかりと、覚えている。
しかし、現在に至るも・・・
早く、そういう世界が来て欲しい・・・