子供の教育における「スポーツ信仰」「武道信仰」の危険性について

最初に断っておくが、
私は子供の教育におけるスポーツと武道について、
非常に肯定的な姿勢を持っている者である。

しかし、あくまでも日本の状況限定で見ると、
大きな危険性があると私は考えている。

また、実際に、
私のこの考え方は不幸にして体験的に実証されてしまった。

さて、大抵の親はこう考えているだろう。

「スポーツは健康に良い」「スポーツマン = 清々しい」

「武道 = 礼儀正しく凛々しい」

そして、中には「子供には絶対に何らかのスポーツをやらせる」と言う、
信仰じみた考えの親も存在している事も知っている。
(それも結構多いと思っている)

スポーツや武道の持っている弊害について考える事をしない人が多いように見受ける。
こうしてクラブや教室に通う事になる。

ここで考えなくてはいけない。

「先輩後輩」「年功序列」「出る杭は打たれる」と言う特質を日本人は持っている。

それ故、イジメ体質が非常にはびこり易いと考えている。

高校や大学の運動部などで新入生に対しシゴキを行い、
死者まで出す事もある。
それも一度や二度ではない。

そこまで行かなくても、運動部内においては、
「負けたのはオマエのエラーのせい」などと、
イジメの温床がある事を、少なくとも、親は知っていなくてはイケない。

実際に、高校の運動部では「恐喝事件」があった。
最後まで、明るみに出る事はなかった。

武道の場合、小学校の学級崩壊の最中、
空手を習っている子供達の間で、
暴力事件が多発した。
歯を折る児童まで出てしまった・・・

武道・・・
10歳に満たないガキに暴力のやり方を学ばせる事である。
非常に大きな危険がある。

イジメに遭わないために、なんて安易な考えだけでやらせると、
とんでもない加害者になるケースがある。

そして、異常なまでの練習量の多さ。
朝練、夕練、土日まで拘束される。
自分の時間、勉強時間まで削られて行く異常事態・・・

少なくとも、小中学生の子供にスポーツや武道を学ばさせる場合、
非常に厳格な親の管理が必要だと思っている。

最後に、私自身の体験談を・・・

その親は息子に空手を学ばさせていた。
自分の息子は礼儀正しく、力強い良い子だと思い込んでいた。

しかし、礼儀正しいのは「親の前だけ」。

クラス内で私の娘を実験台にして、
蹴りの型の練習などを何度もしていた。

親はソレを知り、愕然とした。
(良識的な親だったのは幸いだった。解決はした)

我が子が親の前で見せる態度と、クラス内で見せる態度・・・
見抜けない親が何と多い事か。

スポーツと武道・・・
安易な信仰を持つのは危険であると考えている。
(プラス面が非常に多い事は重々承知しているが、
 誰もマイナス面を余り語らないので、つい、再びアップしてしまった)
m(u u)m