「プーさんのハニーハント」の思い出

プーさんのハニーハント

現在、東京ディズニーランドで最強の人気を誇っている乗り物。
GWや春夏冬休みなど200分待ちにすらなる驚異のアトラクションである。

最初に乗った時は度肝を抜かれた。

非常に不思議な乗り心地のポッドと言う乗り物。
3台1組で周る。
実に予測不能の動き。

そして、何と言う世界観か・・・
「狂気」ともとれるような・・・

最高に好きな場面は、
中間地点、ティガーのポッドと共にジャンプした後。

ポッド3台はいきなり子供部屋のような前で静止する。
目の前にはプーさんの人形がポツンと置いてある。

すると低い声で「♪♪~ハチミツドロボウ~ハチミツドロボウ~♪♪」と聞こえてくる。

途端、真っ暗になったと思ったら、前後左右上下、全てが星に囲まれた空間になる。

と、突然、目の前のプーさんだけがクルクルと回転しながら空中に舞い上がる・・・

そしてポッドはいきなり別次元へ・・・

再び「♪♪~気をつけろ~気をつけろ~♪♪」と言う低い声が・・・

その後、ポッドは狂気のダンス会場へ・・・

この「星の場面」、実に素晴らしい。
個人的には芸術的傑作だと思っている。

最終場面での、狂気のダンス会場から再び時空トンネルのような所を、
ポッドが逆走する時、シュールリアリズム的な世界が展開される。

これって、子供も楽しめるが、
大人、それも、かなりな絵画通も唸るのではあるまいか?

プーさんのハニーハント
僅か数分のアトラクション。

しかし、凝縮された4次元空間的絵画世界が展開されていると思っている。


余談:もう何年も前、偶然、ディズニーランド内のレストランで隣りに座った、
   母と娘2人の3人連れがこんな会話をしていた。

   母「何なの?あのプーさんって。散々待たされた挙句、酷い。
     全然面白くない、○×□△・・・以下悪口」

   娘二人「ぇええ~っ!!お母さんはあの凄さを理解できないのっ!!(@@)
       最高だよ!!プーさんって!!」

   母「(@0@)・・・」

大人になってしまうと、忘れてしまう「何か」があるようです。

しかし、紛れも無く、プーさんには子供時代の狂気、夢、と言ったものが凝縮されている、
と、個人的には思っております。

侮れないな、ディズニーワールド・・・
(--)