ヨハネ受難曲

キリスト教徒ではない私にとって、
かなり難解な曲と言うよりは難解な内容と言うべきか?

聖書の内容が延々と続くのだが・・・

しかし、キリストが十字架にかけられるまでの問答は凄い。

ユダヤ人達が「Kreuzige,Kreuzige!(十字架につけよっ!)」
と叫ぶ様が凄い音楽になっている。

何とかしてキリストを許そうとしたピラトに対して、
ユダヤ人達が言うセリフ。
「Wir haben ein Gesetsz, und nach dem Gesetsz soll er sterben,
denn er hat sich selbst zu Gottes Sohn gemacht.」
(我らに律法あり。その律法によれば死に当たるべき者なり。
 彼は己を神の子となせり)

この部分はフーガで構成されているが、
物凄く冷酷なまでに整然としていて、
モザイクガラスのように精緻で完璧なまでに、
哀しくなるほど追い込んでくれる。

他にも時折、凄まじい音楽が盛り込まれているが、
いかんせん、キリスト教とドイツ語の知識が乏しい身にとっては、
全曲を一気に通して聴くだけのガッツは無い・・・
大抵拾い聴きになってしまう。
こう言う時、CDは大変有り難い。
(^^;

マタイ受難曲」「ロ短調ミサ曲」「マルコ受難曲」「ミサ・ブレヴィス」も同様に・・・

正直、結構カッタルい部分が多い・・・
(^^;