警官と青大将

昔、高校から家に帰って来たある日、
玄関先に家族が心配そうに集まっていた。

「どうしたのか?」と訊くと、「蛇がいる」との事。

見ると、庭の木に2m級!!!の巨大な青大将がいたっ!!
(西麻布にも当時はまだまだ自然が残っていた・・・)

家人「今、警察を呼んだから。もう少しで来ると思う」

そのうち青大将は木から下り、
悠々と隣家の庭へ入って行った。

丁度その時、警官2名が到着した。

警官「どこにいるんですくぁ~っ!!」
と軍手をはめながら、警官二人はやる気満々っ!!
全く意に介さず、隣家へと突入して行った。

「う~む、男とはかくあるべきかっ!!」と私は痛く感心した。
さすがに護民官たる警察官。

が、しか~しっ!!。
どうやらこの警察官はせいぜい50cmくらいの
「シマヘビ」を想定していたようである・・・

突然、石の陰から出てきた2m級の巨大な青大将。

警官2人「ウ、ウワーーーーーーっ!!」と男の悲鳴が上がった・・・

「デカイ、デカ過ぎる・・・」
呆然と立ち尽くす警官2人。

そして青大将。さすがに「大将」だけの事はある。
悠々と隣家の隣りの林へと消えて行った・・・