中学受験用語 2

ブログの5000字規制のため、
不本意ながら二つに分けて用語集を作ってみました。
「1」で書ききれなかったものを順次、追加・修正して行きます。

50音順

・R4偏差値、R3偏差値、R2偏差値
日能研のセンター模試で使用される偏差値。
合格可能性がそれぞれR4=80%、R3=50%、R2=20%を表す。

桜蔭
日本国中の女子校の中で最多数の東大合格者を出すスーパー女子校。
(毎年70人近く)
努力だけでは行けない学校、と評される。

・過去問
過去に出題された何年か分をまとめて、
解答と解説を付したものが出版されている。
「声の教育社」(オレンジ色の派手なヤツ)と「東京学参」がある。
毎年、有名校順に出版され、大体夏頃には全て出回る。
学校説明会の際などに「昨年の実物」を無料もしくは有料でくれる所もある。
本命校以上の場合は絶対にGETしておく事。
それを使用する場合は、全く本番と同じ時間帯でやってみると良い。
素晴らしい練習になる。

・神奈川県の中学受験事情
2月1日規制のため、
関東地方の都県の中で一番分が悪い受験を強いられている。
特に男子の場合は中堅校の層が薄いので、
非常に厳しい戦いを強いられる。
「確実校」→「本命校」→「挑戦校」と言う順番で受けるのがベストなのだが、
男子、女子ともに大変やり辛くなっている。

・高校受験偏差値
高校受験の体験しか無い親は必読。

偏差値の算出方法は中学受験と同じであるが、
母集団の性格に大きな違いがあるため、
中学受験偏差値の40が高校受験偏差値の50くらいに相当する現象が起きる。

従って中学受験偏差値の50は高校受験偏差値の60くらいに相当する。
理由は、高校受験、つまり中学生になると、
夜間に盛り場をうろついたりする集団がどこの公立中学にも出現してくる。
大体4~5人と見積もると、追随する連中も出てくるので、
一つの中学に約10人は存在する事になる。

こういう連中は模擬試験を受けても、
例えば300点満点中50点以下と言うような成績になる。
一つの中学に10人→十の中学に100人→百の中学に1000人→千の中学に10000人!!
と言う膨大な「バカ集団」が形成される。

こう言う連中も高校には行きたいので、模擬試験を受けてくる。
従って著しく平均点を下げる。

しかし、中学受験の世界では、この種の集団は存在しない。
従って怖ろしくハードルの高い競争となる。

親が高校受験の体験しか無い場合、大きな誤解を生む可能性があるので要注意を。
具体例:東京女学館(53)!! へ~、ちょろいジャン、中学受験って。
↑すいません、数年前の私です。完全にナメてました・・・
(念のため、高校受験偏差値では東京女学館は63くらいになる)

・合不合判定テスト
四谷大塚が主催する最大級の模擬試験。
毎年、他塾の生徒も受けてくる。
伝統的にサピックスの生徒もこの「合不合」を受ける。
4月に予備第1回、6月に予備第2回、
そして9~12月の各月に合計4回の本番がある。
実際の中学も会場に使われ、同時に学校説明会も催されるため、
大変便利な仕掛けになっている。

・午後受験
最近の中学では午後2:00以降に試験を設ける学校もある。
従って、午前中にある中学の試験を受け、
午後に別の中学の試験を受ける事も可能になっている。
受験生の負担は大きくなるが、
より合格を勝ち取り易くなるため、やってみる価値は充分ある。
ちなみに、やってみた。
双方とも確実校だったが両方合格をもらえた。
思ったよりも体力的負担は小さかった。

サピックス
三大大手受験塾の一つで、現在最も多い合格者数を誇る。
非常に厳しい宿題プリントで有名。
個人的な体験談ではあるが、
問題行動(他塾の生徒をけなす、非受験組に対する嫌がらせ)を起こす生徒が、
5年生の時点で続出した。(クラスに8人いたが、うち5人が問題を巻き起こした)
サピックス組の親は多分その事実を最後まで全く分っていなかったと思う。
6年生の時はクラス替えの際、小学校側がかなり配慮したため、
大きな問題は起こらなかった。
通わせている親は小学校における子供の言動には注意する必要があると思う。
思わぬトラブルを巻き起こす可能性を秘めた危険な塾であると、
個人的には思っている。

・塾のサポート
中学受験の本番時における塾のサポートは大切だ。
良い塾は24時間体制で電話を受け付けてくれ、
的確な指示、アドバイスをしてくれる。
2月1日に第一志望校を勝ち取れる子は確率的に言っても少ない。
そんな時の落ち込み方は半端ではない。
(経験者は語るっ!!)
くれぐれも塾を選択する際はサポート体制までチェックを入れる事。

・塾の選択
塾は中学受験にとって「命」とも言える存在。
その選択は充分慎重に行う必要がある。
子供の性格や学力によって、どの塾が合うのか?、
早い段階からの調査が望まれる。
出来れば小学校に入学と同時に親が調査を開始するのがベストと思う。
とにかく「先行逃げ切り」、これが一番。

・出願パターン
お試し受験、午前受験、午後受験、ダブル・トリプル出願、出願待機校等々、
未経験者の親には信じられないような戦略を持って臨む今の中学受験。
腕の良い塾の指導、公開模試の結果、過去問との相性、勝負運の強さ等々、
あらゆる要素を加味し、
「挑戦校」「本命校」「確実校」を決定する。
数年間の勉強の総決算をここに集約させ、一気に本番に突入せよ。
ベストの出願パターンは、
「確実校」→「本命校」→「挑戦校」と言う順番。
しかし、神奈川県の場合はこの順番は2月1日規制のため、
出来ないか、思い切りやり辛い。
塾の、そして親の腕の見せ所である。

・上位校
四谷大塚の偏差値の場合、大体60以上の学校を指す。
偏差値表を見ると分るが、それぞれの日付(例えば2/1)に、
大体10数校くらいしかない。

新御三家
男子の「海城」、女子の「豊島岡女子学園」が急速に東大合格者数を伸ばしているため、
両校を新たにそれぞれ御三家に加えては?と言う動きもあり、こう呼ばれる。
それほど凄く発展している学校。

・ダブル出願
ある受験日に最初からどれか1~2校は受けない事を前提に、
複数の学校に願書を出しておく戦略。
2校に願書を出せばダブル出願、3校ならばトリプル出願。
午前・午後受験とは全く別の発想。
そのために2月1日以降の合否いかんによって、
より選択的な戦術を展開できる事になる。
例:後日記述予定

・通知表のコピー
中学によっては通知表のコピーの提出を求める所がある。
小学校の先生によっては中学受験に否定的な見解を持ち、
受験生にわざと厳しい成績評価をする人が存在する。
中学校側はそんな事は百も承知していて、成績欄はまず見ない。
(中学の校長自身が語っていた(それもトップ校の)のでご安心を)
見るのは出欠欄。
欠席が10日以上になると要注意。
提出義務校を受験される場合は小学校の出欠にご注意を。

・筑駒(つくこま)
筑波大学付属駒場中学の事。(男子校、国立)
ここ10年以上?、東大合格率NO.1の不動の位置を占める、まさに最強の学校。
そのステータスは御三家を遙かに凌ぐ。
募集人員がやや少ないので、入るのは至難の技。
「努力だけでは行けない学校」
現代日本のエリート中のエリートは筑駒→東大文科Ⅰ類(法学部)へと進学する。

・中学受験偏差値
高校受験偏差値の項を参照。
大抵の子は3年以上の勉強期間を経て受験してくるので、
物凄いレベルの子達の競争となってくる。
平均点、つまり偏差値50を取ると言う事は至難の技である。
偏差値60を超えた時点でトップクラスと言って良い。
70を超えると言うのは最早「神の領域?」(^^;

・中堅校
中学受験偏差値で45~59くらいまでの中学。
ここら辺の層が厚い地域は比較的受験が楽になる。

・中等部
通常「慶応中等部女子」の事を指す。
募集人員が少ないところに応募者が殺到。
毎年、女子の偏差値では最高値をマーク。
「努力だけでは行けない学校」

・努力だけでは行けない学校
筑波大学付属駒場」「桜蔭」「慶応中等部の女子」
上記三校は、何冊かの受験関連本でも「努力だけでは行けない学校」と書いてあった。
友人でもある塾の先生も否定しなかった。
努力+「才能」+「運」に恵まれた者のみが行ける、
中学受験において神の領域に達している学校。
(↑ちょっと大袈裟な表現だったかな・・・(^^;)

・トリプル出願
ダブル出願の項参照。

内申書
内申書の提出を義務付けている中学が未だにある。
難関校に多いが減少傾向にある。
小学校の教師には中学受験に良い感情を持っていない人が結構いて、
厳しい事を書く者もいるが、中学側は百も承知しているので、
あまり心配する必要はない。
ただし、出欠欄はチェックされるので、
小学校の欠席には要注意を。

・習い事(スポーツも含む)との両立
偏差値60以上の上位校を目指す場合、
余程「勉強の才能」に恵まれた子以外は難しいと思う。
いいとこ、最低一つ、それも体力を使わないもの週1回が限界だと思う。
受験関連本にも同じような記述があった。
余談(怖い実話):野球との両立を目指して、一所懸命頑張っている男の子がいた。
しかし、6年生の12月、練習中に右手を複雑骨折。
中学受験を断念した。
このような事が実際に起こるので、
特にスポーツ系との両立を考えている方は、
ある意味、覚悟が必要だと思う。

・面接試験
面接試験のある中学も多数あるが、
大抵は「顔見せ」程度。
これによって「落ちる」事はまず無いので、特に心配する必要はない。
しかし、「中等部」や「御三家」狙いの場合は要注意かも。
いずれにしても面接試験ガイドブックがあるので読んでおくと良い。

追記:面接試験の順番は大抵受験番号順に実施される。
通常、午前中に学科試験、午後から面接と言うパターンである。
(別の日に面接を行う学校も多数あるので要注意)
従って、面接試験のある学校を受けて、
その同じ日に別の学校の午後受験を考えている方は、
何が何でも早い受験番号をGETする必要がある。
毎年、横浜女子御三家では朝3:00頃!!から並んで、
早い受験番号をGETしようとする人で溢れている。