歌舞伎の話

歌舞伎ってオカマの観るもんだと思ってました・・・
(^^;

東京のド真ん中で生まれ育ったのだけれど、
齢30を超えるまで観たことがありませんでした。

ある時、故あって半ば強制的に歌舞伎座に連れて行かれました。

どうだったかって?

それ以来、暫くの間、月に2回は歌舞伎座に通うようになってしまいました・・・
(^^;

余談:
(まだ天才猿之助が倒れていない頃の話しです)
6月の終わり頃、
仕事で東銀座を歩いていた際、
歌舞伎座の前を通りかかりました。

ふと、パンフレットに目をやると、
南総里見八犬伝市川猿之助宙乗り相勤め申し候」
とあるではありませんか。

帰ってから早速電話してみたら、
運良くGET出来ましたよ。栄光の「桟敷席」。!(^0^)!

そして歌舞伎座の桟敷席と言えば、
なんてったって桟敷弁当とおやつに「くずきり」。
桟敷席だけの特権、超豪華版。その代わりお値段も超豪華(><)。
ああ~、楽しみだな~。(^^)

相変らず東銀座の地下鉄出口は、
歌舞伎の始まる時間帯、お年寄りが大勢階段を上るので、
一時的な大渋滞。
少しいらいらするも、
ああ、超久し振りに歌舞伎を見るのだという、
期待感が高まる。ふっ

くどいようだが、桟敷席。ふっ
一等席よりも遥かに遥かにお大尽気分。
江戸時代はこんな場所で観客も見栄や粋を競ってたんでげしょうな~。
平成時代でもハイソなお方々が大勢一等席に陣取ってらっしゃいます。
しかし私は桟敷席。(えっへん)

うむうむ、着飾るのも一興。
ハイソを気取るのも一興。
何だか急に物凄~く心が寛容になり、
悟りを開き優雅に下界を眺めている気分です。

私のようなオヤジでも歌舞伎座では若い部類。
が、かねてから私は思っている。
歌舞伎はジーさんバーさんの見るもんじゃねー、と。

特に荒事といわれるやつは、ロックンロールだね。
三味線の早弾きなんざ~エレキとおんなじだね。

とは言いながら、ジーさんで「澤瀉屋 (おもだかや)~」などと、
掛け声を出す人はマニアックでちょっと羨ましいでげすな。
おっと~すでに口調が江戸っ子だね~。(^^;

と、このように上機嫌で猿之助の大歌舞伎を満喫していました。
さ~て、休憩、お食事の時間だ。

が、注文取りに来ないよ、誰も。???
あわてて係員をつかまえて、桟敷弁当とくずきりを頼むと、
「予約制です。もう駄目です。」とつれない返事。。。

超久し振りの歌舞伎座なので、わ、わすれてた。
来たらすぐに予約を入れなくてはいけないことを……

土産なんぞ悠長に買ってた私が馬鹿だった。(T_T)
しばし呆然とたちつくす。。。

桟敷席をGETしたのに、
地下の食堂で涙を浮かべながら、
普通の弁当をつっついた・・・・・
(T_T)

P.S.
くずきりも食べたかった……(号泣)