キャンプで「もてたい」男の心理

ジェンダーフリーの時代である。
男の価値なんてほとんど無くなってしまった。

また、科学万能の時代でもある。
都市生活をしていると、便利で便利で仕方ない。
この事が余計に拍車をかけている。

蛇口をひねれば水が出る。
ガスのスイッチを入れれば火が点く。
電気のスイッチを入れれば明りが点き、電子レンジで調理まで出来る。
エアコンもあるし、便利で快適な生活が保障されている。

「男」が必要とされるシチュエーションが壊滅してしまった。
でも本当に「男」って必要なくなってしまったのだろうか?

不謹慎な発言であるが、
キャンプをやり始めてから、男の価値に目覚めてしまった。
そう、キャンプがあるんですっ、キャンプが!!

「キャンプ場に着き、テントを張る。」
これだけの事でも、
場所の選定、配置決め、地面の整備、テントを組み立てる、
ペグを打つ、ロープで固定と結構な重労働だ。

他に、スクリーンタープ、キッチン、テーブル、イス等の設営、水汲み等々。
そして極めつけはランタンとガスバーナー。
それがもしコールマンあたりのガソリン式なら、
「素人さんには触らせないぜ!!」という雰囲気が漂っている。
女性にはちょっと厳しい作業の目白押し。

さて、キャンプをやり始めた頃、実際にこんな光景を目の当たりにした。

秋の空いているキャンプ場にラリーカー仕様に乗ったカップルがやってきた。
私のテントから15mくらい離れた所に陣取った。

男が一人でテキパキと行動し、あっと言う間に設営完了。

いつの間にかテーブルにはテーブルクロスまで敷かれていて、
キャンドルと冷えたワインまで用意されている・・・

女性はうっとりと男を見つめる・・・

私は心の中で叫んでしまった。
「これだよっ、これっ!!オレもヤろーっと」

その後、何回もキャンプを経験し、
慣れた頃に何家族かの合同キャンプがあった。
幸運にも他は初心者だったので
奥さん連中からウットリとした目で見られた事は言うまでもない。
と勝手に心の中で思い込んでます・・・
(^^: