令和時代と元号の継続に不安を感じている件

年末から年始にかけて中国で大人気だった歴史ドラマ「宮廷の諍い女」全76話を観た。

これは清朝時代の中国の宮廷を舞台にしたドラマで、
当時の皇帝がどのように暮らしていたのかが描かれていた。

中でも面白かったのは、
世襲制なのでより多くの息子を作ろうと努力していた点にある。

皇帝は皇后との間には子供が出来なかったので、
他の大勢の側室を持って、本当に毎夜のように夜伽係みたいなのがやって来て、
「今宵は誰にしますか?」と聞いて来るし、
皇帝が嫌がると文句まで言う家臣がいる。

それほど世継ぎを産むことに周囲の者までがプレッシャーを皇帝にかけてくる。

家臣だけでなく皇帝の母親や大勢の側室達も。

そして子供が出来ると皆凄く喜ぶ。

現代と比較したら激怒しそうな今の女性も大勢いようが、
この時代、後継ぎが出来ないことは国の存続に関わる大問題であり、
事実、虎視眈々と領土を狙っている外国がいた。

隙あらば本当に国が滅びる時代。

ドラマでも男の子を何人も側室に産ませるが、
死んだり殺されたりする。

当時は医学も発達していないから死産や病死、
さらに陰謀による流産も非常に多く、
子供はそう上手くは育ってくれないから、
家臣達は本気で心配している。

側室も男子を産んだら途端に大出世するため必死になっている。

この問題を男女平等の問題とは考えず、
視点を変えて、あくまでも国を維持するためと考えた場合、
かなり恐い問題だと思う。

日本でも徳川時代は後継ぎを産むために大奥などを設け大変な努力をしていた。

各大名も後継ぎがいないと藩そのものを取り潰されてしまうので必死だった。

落語「妾馬」ではそんな様子が面白おかしく語られる。

今でも良家の人達は後継ぎをもつのに必死だ。

しかし現在の日本の皇室では側室制度は認められていないし、
そもそも多くの宮家が戦後潰されてしまった。

従って現在の日本では、後継ぎが望める若い皇位継承者は1人しかいない。

日本は現在、世界的にもたった1つである万世一系天皇家が絶たれようとしている危機に晒されている。

いずれにしてもこのままの法律だと極めて危ないのは周知の事実ではある。

古来より後継ぎを作ると言う行為はとても重要視されていたのだが、
バブル時代以降、酷く軽視されているように思えてならない。

少子高齢化社会の根本的な原因である「日本人の本能」に問題があるように思えてならない。

終わり