男の幸せ「チュー」について
例えば金曜日の夜に新宿を歩いていると、
酒(狂い水)を飲んだ愚か者どもが大勢フラフラと歩いています。
私はそういう連中を見ると「おまえら、もっと他にやることはないのかっ!?
退屈なダメ人間どもめがっ!!」と心の中で叫んで思い切り蔑んでます。
そうです。
私は酒が嫌いです。
飲めない訳ではありませんが好きではありません。
飲んで酔っ払っている連中は特に嫌いです。
憎悪している、と言っても過言ではありません。
休日は美術館で芸術鑑賞。
あるいは教会でバロック音楽の鑑賞。
そして快晴の山で天体観測。
そういう趣味人生こそが幸せの王道であり、
それ以外は全て邪道だと信じて疑いません・・・でした。
しかしながら、1年くらい前に思わぬ場所で人生の敗北を喫してしまいました。
上野鈴本演芸場です。
落語が始まった途端、あちこちでパチッ、プシューと言う音が聞こえたのであります。
何事か!?と思ったら、鈴本は飲酒OKの寄席なのであります。
どいつもこいつもビールを片手にいい加減に落語を聴き始めたのであります。
なんかこう・・・すっごい幸せそうな顔をして・・・
「ヤられたっ!!」と思ったのであります。
狂い水はこのように使用した場合、最強の幸せを男にもたらす、と。
この時は娘と一緒に自動車で来ていたのでできませんでした。
そこで先日、同様に飲酒可の寄席である浅草演芸ホールで、
ビールよりも遥かに素敵な日本酒を売店で発見して即座に試してみました。
素晴らしい・・・・・
「飲酒可の寄席で酒を飲みながらいい加減に落語を聴く」
そして思い出したのであります。
しかし、さらに遠い昔を思い出したのであります。
あれは東京湾最強のグルメターゲット「フグ」を釣るために船釣りをしていた時のことを。
隣に爺さんが1人で座っていたのですが。
移動の最中、ポケットから紙パックの日本酒を取り出してストローで、
「チュー」って飲み出したシーンを。
物凄い幸せそうな顔をして「チュー」って飲んでたのであります。
爺さん、今幸せなんだろうな、と思ったのであります。
紙パックの安酒を趣味の最中にチューッて飲んでいい加減に興じる行為。
男子の幸せってこういう所にあるのかな、と。
ヽ(゜▽、゜)ノ