盗撮と一眼レフカメラと共謀罪と

先日、SNSで誰かが貼っていたリンク記事に、
共謀罪が成立したから好きな一眼レフカメラでの写真趣味を止めた」と言うような内容がありました。

要するに、カメラを持ち歩いていたら警察が簡単に男を取り締まれる社会になったから、
と言う意見でした。

普通にオジサンがカメラを持って撮影できるような世の中ではもはやない、と。

あくまでも私的な見解ではありますが。

この感覚は共謀罪が成立するもっともっと前から既に感じていたことです。

そもそも撮影趣味とは、人物が写るような場所でする場合、
肖像権の侵害と紙一重の行為です。

しかしながら、スマホとSNSの急速な発展により、
むしろ撮影環境はオジサンにとってもかつてないほど良好な状況になっているのでは?とも感じています。

昔はカメラを持って街を歩くと言う行為は、
都心など街中では、外国人か余程の遠方からの旅行客以外では有り得ない感覚だったと思います。

それが今や、ほとんどの人が普通に街中で撮影している現状です。

女性も男性も。

老いも若きも。

街中でも堂々と撮影していたら、
「あ、SNSにアップするんだな」と誰もが思う時代に突入しています。

昔の撮影環境と言いますか、撮影心理を知っている私的には、
間違いなく今が一番撮影し易い時代だと感じています。

また、一眼レフカメラは非常に目立つ物です。

盗撮に間違えられるケースは夏の海岸やプールならともかく、
街中ではあまり無いように私的には思っております。

警察24時のような番組で逮捕される盗撮犯のほとんどは「超小型カメラ」の使用者です。

そして対象に接近して撮影しています。

テレビ番組で見る限りにおいては、
警察の取り締まりも、観光地でする時は、
一眼レフカメラ云々よりも、対象に異常に接近して行く不審行動に重点をおいているように感じました。

ちなみに天体観測が趣味です、と言うと未だに「覗きが好きなんですか?」と半分真面目に聞いてくる人がたまにいます。

そういう時、私はこう答えています。

「例えば、貴方は今までの人生で街中を沢山歩いていると思います。
 一度でもいいから、裸の女性が窓辺にいたのを見たことがありますか?
 そういう状況がもし頻繁にあると言うのなら確かに天体望遠鏡による覗きは可能ですが、
 私は今までそんな素敵な光景を見たことが一度もありません。」と。(笑)

≪ほとんどの覗きは窓辺に立ってカーテンの隙間などから覗く≫

実際、近所で起こった事件もそうでした。

仮に遠方から高性能の望遠鏡でカーテンの隙間を見たとしても、
中は決して見える訳はないのです。

≪対象に接近≫が覗きの基本であるかと思うのですが、
時折、この基本を無視してあらぬ疑いをかけられるのは困ったものではありますが。

もちろん前述しましたように、
学校やプール、温泉、海岸などは、
遠方からの盗撮に気を付けなくてはいけないのは当たり前です。

ただこの場合に使用される機器は高性能の巨大な一眼レフカメラですから、
建物に隠れていない限りは目立ちまくります。

テレビ番組で見るパパラッチの行動などを参考にすると良く分かるかと思います。

そんな事を思ってしまいました。

共謀罪とカメラ趣味をこじつけるのはちょっと行き過ぎに感じた次第です。

終わり