「第401回 国立名人会」国立演芸場(東京・隼町)
「第401回 国立名人会」国立演芸場(東京・隼町)
国立演芸場・・・・・
ここは普通の寄席とはちょっと違うと思う。
いや、かなり違うと思う。
特にこの国立名人会。
落語家自身も語っていたが、
どうやらここに出演出来るのはかなり名誉あることらしい。
名人会は基本的には古典落語のオンパレードで、
今日も5つあった噺のうち4つまでが古典だった。
古典落語を伝統に忠実に面白く語るのはかなり難しいように感じる。
通常の寄席では相当のアレンジをして笑いをとるように思う。
しかし、国立演芸場では落語家も自ら制約を課しているのか大胆なネタはやらない。
従って通常の寄席のようなドカッと笑うようなことは余りない。
来ている客層も平均年齢が60歳を超えているように感じる。
筋金入りの落語好きが来ているように思う。
ちなみに今日も20代以下の女性は皆無に見えた。
(私の娘を除く。笑)
今日は最初に若手では最強とも思える三遊亭歌奴と古今亭菊之丞が登場。
大変期待していた。
面白かったが。
しかし、古典落語を伝統に忠実に演じた場合、
さすがに後半のベテラン達の方が上手かったように思う。
トリの鈴々舎馬風の「禁酒番屋」はかなり笑えた。
娘は林家たい平の現代風「禁酒番屋」を好んでいるようだが、
それでもかなり笑っていた。
ともかくも国立演芸場の名人会に来るような人達。
ハンパない落語フリークに見える。(笑)
終わり
余談:
今日の歌奴のマクラが個人的には大変ツボだったので書いておきたい。
ある夫婦に赤ちゃんができた。
しかし、産まれてから一言も喋らない。
特に健康に問題もない。
1年後、初めて「お婆ちゃん」と喋る。
喜んだお婆ちゃん。
しかし翌日お婆ちゃんは死んでしまった。
再び喋らなくなる赤ちゃん。
その1年後に今度は「お爺ちゃん」と喋る。
喜んだお爺ちゃん。
しかし翌日にお爺ちゃんは死んでしまった。
そしてまた1年後に「お母さん」と喋る赤ちゃん。
恐れていたがやはりその翌日にお母さんは死んでしまった。
残されたお父さん。
1年後。
4歳になった子は「お父さん」と喋る。
あ~とうとう俺は明日になったら死ぬのか。
この子を残して、と嘆く。
翌日。
何故か死んだのは隣のおじさんだった・・・・・
歌奴、このネタは国立演芸場でやってはいけないのですが、と言っていたが爆笑だった。(笑)
(^w^)