ストリッパーとの恋の結末

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古谷三敏の寄席芸人伝で感動的だった話。

かつての寄席はストリップもあり色とりどりだったようだ。

先日も三遊亭円丈の落語を聴いた時に、
昔、ぬう生という名だった頃、
お客さんに「こら!!いつ脱ぐんだ!!」と怒られていたと語っていた。(笑)

そんな時代、ある若い落語家が出演すると、
ストリップを見に来た客から「引っ込めバカ野郎!!」と怒鳴られる。

すっかり自信をなくしていた落語家。

そんな彼に若い人気のストリッパーが優しくしてあげる。

そして付き合うようになる。

一緒に浅草の街を歩くと盛んにストリッパーに声が掛かる。

彼女の人気に障ってはならないと離れて歩く若き落語家。

「何を気にしているのさ!!」と笑うストリッパー。

そして時が流れる。

若さと美貌を失い人気はもうない。

落語家はメキメキと力をつけて真打ちにいよいよ昇進しようとしている。

浅草の街を歩く2人。

盛んに声を掛けられる落語家。

離れて歩くストリッパー。

かつてとは立場が逆転している。

そんな時、落語家の兄弟子がストリッパーのところに秘密裏に来て言う。

「彼の真打ち昇進がかかっているから別れてやってくれないか」と頼む。

いずれ真打ちになり落語界で大物になる才能溢れる男の恋人がストリッパーでは困るのだ、と。

承諾し、内緒で汽車に乗り郷里に帰るストリッパー。

そして・・・・・

と言うお話だった。

かなり泣かされると思う。

さすがに古谷三敏の傑作中の傑作であるかと思う。

終わり