「田河水泡 のらくろ館」江東区森下文化センター(東京・森下)

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田河水泡 のらくろ館」江東区森下文化センター(東京・森下)

ここは漫画「のらくろ」と作者の田河水泡関連のものが色々展示してある小さな博物館だ。

江東区森下文化センターの1階の一角にある。

入場は無料。

隣が図書室と言うか図書コーナーになっていて、
何と「のらくろ」が読み放題になっている。

さて漫画「のらくろ」を知っている人が今や少数なのかな?と思う時代になっている。

のらくろ」は第二次世界大戦前後を挟んで連載されていた非常に珍しい漫画と言える。

主人公は野良犬の「のらくろ」で、猛犬連隊と呼ばれる軍に所属している。

どんどんと野良犬の「のらくろ」が出世して行く物語だ。

しかし意外なことに1941年に内務省から「この戦時下に漫画などとはけしからん」と言われ、
軍隊を扱った漫画にも関わらず連載が中止された経緯があった。

他にも戦前は本来「のらくろ」を少佐まで上げようとしていたらしいが、
やはりと言うか、軍からクレームがついて最終的には大尉で除隊している。

戦後、復刻して根強い人気があった漫画だ。

けれども扱われているのが軍と戦争についてなので、
徐々に人気が無くなっていったのかな?と感じている。

ただし、戦後の作品は色々と変形バージョンもあったようだ。

私が子供の頃はアニメにもなっていた記憶がある。

特に戦争(太平洋戦争)前の作品は現代の価値観とは明らかに違うものもあり、
とても考えさせられる内容になっている。

メインのストーリーは、「のらくろ」は犬の国にいて、猿の国と主に戦争している。

他にも色々な動物の国家があり、それらとも戦争している。

戦時下における軍の動きを教えてくれる。

今の日本にこそ、案外必要な漫画なのではないか?と思いながら館を後にした。

終わり