友情が優先するのか?国家関係が優先するのか?

先日、録画したテレビ番組を見ていたら第二次世界大戦中のユダヤ人の話がやっていた。

ある老婦人が語っていた。

それまで近所ではとても仲良く遊んでいた友達同士だったのだが、
ある日突然ナチス・ドイツからの命令により誰1人遊んでくれなくなったと証言していた。

子供心にとても寂しく、何故なのだろうか?と思っていたらしい。

自分は今までと全く変わらないのに周囲は一気に変わってしまった、と。

その後、その女性は奇跡的に助かる。

しかし周囲のユダヤ人のほとんどは殺されてしまった。

子供同士の友情は純粋に見えるがさすがに大人の事情の前にはひとたまりもない。

国家間の関係が険悪になったり破たんしたり、もっと言うと戦争状態になった場合、
友情は果たしてどうなってしまうのだろうか?

色々な文献は残されているが現代に生きる私達は体験としては決して知らない。

もしろん知らない方がいいに決まっている。

しかし敵国になるということ。

ドラマや映画には登場する話題ではある。

実際のところ自分はどうなってしまうのだろうか?

普段から親しくしている外国人の友達にいきなり冷たい態度は取れるのだろうか?

少なくとも第二次世界大戦時のユダヤ人とその周囲にいた人達の間においては、
大多数の者が国家関係を優先させた。

おそらくそういう人が多いのだと思う。

外国人との付き合いと言うのはかなり難しい問題を色々な点において抱えていると思う。

しかし心の奥底では自分は国家よりも友情を優先させたいと思っている。

これだけは本当に経験しない限りは分かり得ない事ではあるが。

終わり