ストーカー対策における致命傷

私達は良かれ悪しかれ戦後民主主義の中で教育を受けています。

これは要約すれば「みんな仲良く」「話せば分かる」と言う考えに集約されると思います。

暴力はダメ。ちゃんと話し合えば分かり合える、と。

この考えは、小学生の頃から徹底的に叩き込まれてしまいます。

しかし、犯罪対策と言う局面においてはこの考えは致命傷となります。

ちなみに今大問題になっているストーカー対策についても言えます。

ストーカーには危険度別に見て段階があります。

専門家によって違って来ますが、3段階に分けるケースが最近では分かり易いので採用されているようです。

この手法だと、話し合いが通用するのは既に第1段階だけです。

第1段階とは「別れたい」と切り出した時に「別れたくない」と言ってきた、
非常に初期の段階なのです。

この時でも会うのは人のいる場所でなくてはならない鉄則があります。

第2段階は暴力的な言動をしている状況です。

この状況では既に話し合いは無理なのです。

もし、本当に付き合いがあった人だった場合、
どうしても憐憫の情とかが湧いて来てついつい会ってしまうかも知れませんが、
既に非常に危険な状態である事を認識する必要があります。

私は戦後民主主義教育を全否定する者では決してありませんが、
こと犯罪と言う点になりますと、極めて悪質に作用してしまうと看做しています。

時に致命傷を負わされます。

ストーカー問題は、基本的には当事者同士による解決は不可能と思っていて間違いはないと思います。

そして、早い段階で警察もしくは優秀な専門機関に相談をするべきです。

厄介な事に私達は「話せば分かる」と言う刷り込み教育を受けてしまっています。

これは本当に危険です。

相手は学級会で吊し上げられている悪ガキではありません。

大人のストーカーなのです。

迂闊な対応は本当に命取りになります。

「話しても絶対に分からない」「話してはならない」

これが鉄則かと。

終わり