先日、テレビ番組でホキ美術館について再び放送していた。
ホキ美術館・・・千葉県にある精密写実絵画専門の美術館。2010年開設。
現在、かなり不自由な場所にあるにも関わらず、
日本各地はもとより、世界中から鑑賞しに人が集まっている。
ホキ美術館はホギメディカルの創設者で現在は名誉会長、そしてホキ美術館の館長でもある保木将夫氏が開設した美術館だ。
テレビでは運営にあたっての館長へのインタビューもあった。
「現代の写実絵画のみに拘っている」
「過去の作品も素晴らしいけど偽作問題もあるため手を出さない」
「写実絵画は時間もかかるので画家の生活が厳しい。その支えの一助になりたい」
等々、非常に単純明快だが、素晴らしい指針のもとにホキ美術館は運営されていると感じた。
80歳を超えるご高齢でも素敵な美術館の運営に努力されている姿勢は大変好ましい。
私は2回訪れているが、もっともっと行きたいと思っている。
近々また娘も行きたいと言っているので行くつもりだ。
前回、ホキ美術館に行った時、保木館長を描いた超写実絵画を鑑賞した後、
通路を歩いていたら全く同じ顔をした人がいて飛び上がらんばかりに驚いてしまった。
保木館長自身が立っていた。(笑)
それほど、この美術館にある絵画は超絶的技巧により描かれていて完成度が高い。
絵画好きであるのなら。
この美術館を訪れてみる価値は十分過ぎるほどあるかと。
そして絵画とは一体何なのか???
その1つの回答がこの美術館にあると私は感じている。
私の妹はヨーロッパ滞在歴が長かったので、
地の利を活かして様々な美術館を訪れている。
しかし、妹は何故か現代写実絵画にはピンと来ないと言う。
マニアほどそういう考えを持ってしまうのかも知れない。
けれども、実際にホキ美術館に行き、絵画の前に立って鑑賞すべきであると私は思う。
パソコンの画面でホキ美術館の作品を眺めてもダメだと思う。
ホキ美術館の作品を間近に鑑賞してみると、初めて印象派やキュビズム、シュールリアリズム他、様々な過去の絵画技法が浮き上がって来るかと。
その意味が理解出来るかと。
ホキ美術館の作品は絵画の王道であり、現代の究極絵画技術が集結している場所でもあるかと。
これを観ずして絵画は語れないのでは?と思うくらい、
徹底的に打ちのめされてしまう美術館であると私は思う。
いやしくも「私は絵画鑑賞が趣味です」と言う者ならば。
先ずはこのホキ美術館を訪れる必要があると私は断固として主張する。
圧倒的だ。
交通費は絶対に無駄にならない。
帰る時、ここはまた来るべき場所だ、と思い知らされるであろう。(笑)
終わり