悲しみと醜さの頂点を極めた作品。“神の御名において止めよ”アラブ・エクスプレス展(六本木ヒルズ・森美術館)

“神の御名において止めよ”

アラブ・エクスプレス展(六本木ヒルズ森美術館
 
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何と言う事だ・・・・・凄い作品があった・・・・・
 
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↑この作品は動画だ。

色々な写真や動画が組み合わさって出来ている。
 
そして、音楽が一貫して流れている。
 
モーツァルトのレクイエム。K.626・・・・・
 
 
思わず足を止めて中を覗き込んだ。
 
すると、子供には刺激の強い映像があるとの但し書きが・・・・・
 
この作品は強烈だ。
 
先ず、聖書の引用が出てくる。
 
続いて、戦争の画面がこれでもか、と。
 
“神の御名において止めよ”
 
何と言う作品か・・・・・・
 
これはアラブの民だからこそ、アラブの芸術家だからこそ出来る作品かと。
 
芸術とは・・・美しく高潔なものばかりではない。
 
時に、人間の究極の醜さを抉り出す。
 
それは、怒りであり、憎しみであり、大量殺戮であり、戦争であり・・・・・
 
“神の御名において止めよ”
 
何と言う対比をしてくる。
 
モーツァルトのレクイエムと戦争を持ち出してくるとは。
 
この作品は醜さと悲しさの芸術として頂点を極めている。
 
終わり