「フェルメールの作品」について

ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer, 1632年10月31日 - 1675年12月15日)

17世紀のオランダの謎に満ちた画家。

現存する絵画は30数点しかない。

しかし、個人的に思うのだが・・・・・

「いわゆる絵画」を素人の私が思い浮かべた場合、
どうしても「写実」こそが絵画の基本となってくる。

そして、その写実を極めて極めて極めた挙句の最頂点に君臨する画家。

それがフェルメールだと思っている。

これに匹敵するのは今のところ(次回記述予定の)レンブラントしか思い浮かばない。

フェルメールの絵は天才のソレだ。

本物のフェルメールの作品を前にした時、
「絵画ってこんなに凄い物だったの?」と驚くと思う。

この感動は極めて正統的な直球勝負のものだ。

ゴッホの狂気とはまるで違う。

フェルメールの作品は、教科書や美術書に載っている写真ですら素晴らしいと思うが、
実物の凄さはその比ではない。

「光り輝いている」

圧倒的な存在感!!それがフェルメールの絵画だ。

さて、恥ずかしながら5~6年前だったろうか?

実はテレビの「世界不思議発見」で特集されるまでフェルメールを知らなかった。(><;

私は美術音痴、美術無知のくせに美術好きである。(笑)

最近は娘と一緒に凄まじい数の展示会に行っているが、
未だにとんでもないド素人である。(爆)

が、そのテレビ番組で度肝を抜かれた。


何と言う鮮やかな青かっ!!

その異常にリアルなタッチと妙な不思議感に囚われ、
以来、フェルメールの実物を観たいな~と思っていた。

何年か前、現在は改修工事中の東京都美術館(上野)において、
フェルメール展が開催された。

朝早く開館前に行ったのに既に長い行列が・・・・・

その時は7点のフェルメール作品が来ていた。

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↑「ワイングラスを持つ娘」


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↑「ヴァージナルの前に座る若い女」 


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↑「ディアナとニンフたち」


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↑「マルタとマリアの家のキリスト」


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↑「リュート調弦する女」


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↑「手紙を書く婦人と召使い」


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↑「小路」

いやはや・・・・・フェルメールの本物・・・・・

これは想像以上の存在感を持っている。

圧倒的だ。

また、行ったかどうか定かではなく、さらにちょっと記憶に残っていないのだが(苦笑)、
六本木の国立新美術館において「ルーヴル美術館展」が2009年頃に開催されていて、
その時に1点フェルメールが来ていたそうだ。

2009年なら娘と一緒に美術館巡りをし始めていたので、
行っているはずなのだが・・・・・(><;

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↑「レースを編む女」
 これ、観たっけな~???(^^;
 ちょっと覚えがない。(><;
 多分、展示会そのものに行っていないのだと思う。(大苦笑)

まあ、それはともかく、
娘の中学受験が終わり、3年ちょっと前より始めた娘と一緒の美術館巡り。

凄い数の展示会に行っている。

首都圏の主だったモノは全て制覇したいと思っているくらいだ。(笑)

そして、フェルメールを知ってしまった今・・・・・

世界に散らばるフェルメールの全作品を観たいと思い始めている・・・・・

その一部分を紹介したい。

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↑「地理学者」
 現在、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにおいて、
 フェルメール展(と言っても1点だけだが)が開催されていて観る事ができる。
 はっきり言う。例え九州や北海道に住んでいる方でも、
 もしフェルメールがお好きなら、飛行機代は無駄にはならないだろう。
 それほど、このフェルメールのマスターピースは素晴らしい。
 私と娘は既にこの展示会に2回行ったが、もしかしたらもう1回行くかも?
 ちなみに娘は学校の友達ともう1回行く事は決定している。
 娘の口癖は「フェルメールは神」だ。(笑)
 (「レンブラントは神」「カラヴァッジョは神」とも良く言う)
 (^^; 

そして、今年の末に(原発問題で中止になる可能性はあるが)、
再びBunkamuraにおいてフェルメール展が開催予定。
2点が来日予定だそうだ。

さて、挙げられるだけ作品を挙げておく。

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↑「絵画芸術(アトリエの画家)」


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↑「天文学者


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↑「牛乳を注ぐ女」


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↑「合奏」


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↑「取り持ち女」


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↑「手紙を書く女」


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↑「少女」


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↑「紳士とワインを飲む女」


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↑「水差しを持つ女」


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↑「窓辺で手紙を読む女」


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↑「天秤を持つ女」


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↑「恋文」

来年、改修工事が終わりリニューアルオープンする予定の東京都美術館

その第一弾の企画展はフェルメール展だそうだ。

驚くべき事に「真珠の耳飾の少女青いターバンの少女)」がやって来る。

年末のBunkamura、来年の東京都美術館

これを観ずして何を観ろと言うのだろうか???(笑)

「いわゆる絵画」の頂点を極める画家。

それがフェルメールなのである。

終わり



余談:私のような絵画ど素人で、何となく美術って分かり辛いし、
   美術展って敷居が高そうと思っている人へ。

   フェルメールの絵は何の予備知識を持っていなくても充分に楽しめる。

   しかも、絵や画家について調べれば調べるほど、
   より謎に満ちた作品や画家の楽しさが出てくる非常に不思議な絵画でもある。

   最初は構えずに、ともかく観る事が大切だと思う。

   そして、その「美」に圧倒されれば良いのだと。

   絵画を鑑賞する無上の喜びを正統的に感じる事が出来ると思う。

   それがフェルメールの作品かと。