オートバイの悦楽

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久し振りにオートバイに乗った。

と言っても現在私が所有しているのはナナハンではない。

100ccの小さなスクーターだ。

エンジンをかけたが何と言う事だ・・・

バッテリーが上がっていてセルモーターが回らない。

プシューと言う音だけで空回り・・・

やむを得ずキックスターターを踏む。

10回くらいキックしてようやくエンジンがかかった。

慎重にアクセルを回す。

順調に各部位が作動した頃、
上りのワインディングロードへ。

アクセルを全開に。

右へ左へと車体を傾けコーナーをクリアして行く。

このチッポケなオートバイ・・・

大してスピードは出ない。

それでも立派なオートバイの悦楽を私に与えてくれる。

自由な感覚。

どこまでも走って行ける、と。