皇室御用達「西洋寿司」

実は今日、娘が移動教室に行ったため、
母が久しぶりに大きな時間が取れ、
面白いモノを作って、近所のバーさん連中と宴会をやっている。

皇室御用達「西洋寿司」である。
↓写真参照
イメージ 1

↑元祖西洋寿司

西洋寿司とは、私の祖父(私の生まれる前に他界)が考案した、
おそらくは日本で最初の西洋風寿司である。
(今でこそ珍しくはないかもしれないが)

この寿司は亡き昭和天皇陛下、現天皇陛下、皇太子殿下からよくご注文を頂いていた。
↓参照記事
http://blogs.yahoo.co.jp/imasa152000/43717011.html

そもそも、私の祖父は戦前、麻布のフランス大使館でシェフをしていた。
大使館を辞めた後、西洋寿司を考案し、銀座で店を始めた。
しかし、戦局の悪化と共に店を閉めた。

戦後、復活したが、祖父は他界し、以後、私の祖母が続けていた。

しかし一見単純に見えるが非常に高度な技術を要するため、
後継者が出来ず、結局、祖母の高齢化のため店を閉めた。
もう今から40年近く昔の話である。

こんな事を言っては手前ミソであるが、
非常に美味しい。
おそらくは私の食べてきた物の中で間違いなく、
5本の指に入ってくる。

さすがに皇室の方々のセンスと言うのは凄い。

この西洋寿司をご評価頂いたとは大変な名誉であり、
また、嬉しい事極まりない。

現在、この味を再現できるのは私の母と、
母方の従妹しかいない。

そして、最近この従妹が某県で店を出し復活させた。

そうしたら、もう40年以上の昔の味を覚えている方からメールが来たそうだ。

「西洋寿司とは大変懐かしい。あの、麻布のですよね!?」と。

しかし、残念ながら高価なためウケず、
現在は定食中心となっているようだ・・・(>0<;

さて、今晩のために母は超久しぶりに西洋寿司を作った。

イメージ 2

↑まあ、昔の全盛期の頃と比べるとかなり落ちるが、
 味はほぼ完全に再現されている。

イメージ 3

↑この寿司のポイントはトマトとキュウリを握る時のシャリにある。
 良~く、ご飯を見て欲しい。
 何かが混じってはいないか?
 これが、トマトとシャリと言う、およそ合わないと思える物を、
 見事に調和させているのである。
 トマトがそれ程好きでない私も、コレにより大変美味しく食べる事が出来るのである。

「西洋寿司」・・・

もう一度、陛下に召し上がって頂きたいものではある。