磯幽霊

今までに聞いてきた怪談や幽霊話しで最も怖いと思っているのは、
マンガ「後ろの百太郎」シリーズに出てきた「磯幽霊」の話し。

記憶に間違いなければ、この話しの前に実際の海の大事故が書かれていた。

これは読んだ当時大変衝撃を受けた。

ある浜辺で水泳練習をしていた女子校生が浅い場所にもかかわらず、
凄い数が溺れ死んだ話し。

僅かに生き残った生徒が語ったのは・・・

「沢山の悲鳴が聞こえたので、そっちを向いたら、
みんなが防空頭巾を被った人達に襲われていた。
私は逃げようとした瞬間、足を掴まれた。
見ると、無表情な顔の防空頭巾の少女が私の足を掴んで海に引きずり込もうとしていた。
そして意識を失い、気付いたら病院のベッドだった」
と言うような実話だった。

そして「磯幽霊」の話しが始まるのだが、
正直、釣りをやる者にとっては非常に怖かった記憶がある。

一緒に遊んでいた見知らぬ少女が実は磯幽霊で、
海に引きずり込まれるシーンは小学生だった私を震え上がらせるには充分であった。

その話しの最初の方に出て来る言葉に、
「海って怖いと思いませんか?誰もいない磯・・・」とか言うのがあった。

夜の海・・・怖い・・・磯幽霊・・・