バッハの音楽の魅力の根本は対位法?・・・そして通奏低音の概念とは・・・

昔、米文学の授業でヘミングウェイをやった。

その時に先生が、
ヘミングウェイはバッハが大変好きで、
 自分の文学をバッハの音楽の真髄「対位法」として捉えていた」
と言うような事を言った。

バッハ自身も対位法の一つである「フーガ」について言っている。

「フーガこそが神に許された云々・・・・・」(←詳しくは忘れた)

バッハの音楽の根本はやはり、
複雑な構成の「対位法」にあると私は思っている。

音符の縦軸の和音と横軸の旋律が複雑に緻密に完璧に計算され尽された動き。

ドイツを旅行した時、ケルンで大聖堂を見たが、
ここに私はドイツ文化の真髄を見た気がした。

怖ろしく複雑で緻密でしかし完璧なる構造物。
800年(←間違ってたら失礼。私の記憶です)を経た現在でも「建築中」と言うしつこさ・・・
もう日本人の感覚を遙かに超えている気が・・・

ケーテン時代の一連の傑作で、
無伴奏ものが最高に良い、と言う人もいるが、
(もちろん非常に良い)
しかし「対位法の醍醐味」は単一の楽器では残念ながら味わえないと思っている。

(音楽的な完成度云々ではなく、あくまでも「対位法」を楽しむと言う観点)

単一楽器の場合は、最低でもパイプオルガンかピアノもしくはチェンバロが必要だと思う。
理論上は一度に10の音が出せる(パイプオルガンは12)楽器と言うのは他にはあるまい。

あとはオーケストラ編成の楽曲か・・・

旋律が主体の現代の音楽と違って、
対位法の音楽と言うのは聞き方が何通りにも分かれて面白いと思っている。

もう、何年も何回も聴いていたバッハのある曲が、
ある日、全く別の解釈と言うか、別の聴き方が成り立つ事に気付いたりとか・・・
大変面白い世界だなぁ~と思っている。

さて、フーガなどはまだ良いとして、
先日、バッハ・ファン様のブログで通奏低音についての記事があり、
私が長年理解出来ないでいる、通奏低音を説明しているブログまでご紹介いただいた。

通奏低音

バッハを聴く以上避けては通れない代物・・・

音楽辞典を読めば、通奏低音についての説明文が書いてある。
文字そのものは理解できるのだが、
実感として、あるいは体感として理解できないと言うか・・・
長年の謎である。

ブログを拝見してみて分ったのだが、
やはり、和声学などの基礎音楽理論を持たないとなかなか理解出来そうもない、
と言う事がようやく理解できた・・・(^0^;

数字付き和音を即興的に演奏・・・などと言われても・・・

楽譜を眺めても、眺めるだけになってしまう・・・(T0T)

現代の音楽とはやはり考え方が違うような・・・
でも通奏低音付きの音楽は大変好みである。

大変魅力的である・・・「通奏低音」・・・
好きだけれど良く分らない・・・「通奏低音」・・・

`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ゴルバチョフッ