専守防衛の前提は「日本は戦争ができる国になるべきである」???

※ 大変申し訳ございませんが、当記事は初コメントを受け付けておりません。
  内容に関わらず削除対象としますのをご容赦下さい。

専守防衛の前提は「日本は戦争ができる国になるべきである」???

憲法第9条を守れ、と言う人は多いです。

そして現実的な案として専守防衛ならばいいと考える人も多いです。

しかしながら専守防衛とは何なのか?と、
その先を考える人は極端に少なくなると感じています。

つまり、分かり易く簡単に言いますと以下のようになるかと思います。

1 先に手を出してはいけない

2 ミサイルが飛んで来たらそれを撃ち落とすのは構わない

3 敵国が侵攻して来たらそれを「排除」するのは構わない

4 敵国の領土を攻撃してはならない

5 敵国の首都まで攻略してはならない

と、上記のような考えが専守防衛と思っている人が多いと思っています。

「2」までは簡単に受け入れられます。

そして「4」と「5」がダメだと考えている人がほとんどでしょう。

問題は「3」にある訳です。

戦後一貫して戦後民主主義に生きる私達日本人は言葉遊びで戦争を誤魔化してきました。

戦争を有事と言ってみたり防衛と言ってみたり、
あるいは軍を自衛隊と言ってみたり。

そういう言葉遊びをしていれば平和であり続けられると思い込んでいます。

しかしながら、よ~~~く「3」の事態を考えて頂きたいのです。

はっきり言います。

「3」の事態は立派な戦争です。

つまり専守防衛がいいと言う事はイコール戦争はOKだと言っている事と等しいのです。

先に手を出したのか後からなのかの違いだけで、
「3」において展開するのは敵国の陸海空軍との戦争です。

これを迎え撃つのは自衛隊で、もしかすると事情によっては日米安全保障条約により、
米軍も参戦する可能性もなきにしもあらず、と言ったところでしょう。

いずれにしても「3」の状況は、敵の海軍と空軍がやって来て、
先ずは制空権を奪い、続いて制海権を奪い、
その後、陸軍がやって来て占領し、と言う戦争の常道となる訳です。

ちなみに今でも「一体どこの国が日本に攻めてくると言うのですか?」と主張する人は結構います。

つい何年か前の都知事選の候補者にもいました。

実におめでたい発想か、もしくは日本を敵視している国の情報部から金をもらっているか、
弱みを握られている?と勘繰りたくなります。

それはともかくとして。

未来永劫、日本は今後も攻められないと言う根拠のない妄信は新興宗教よりも性質が悪いと言いたいです。

世界のあちこちでは軍事的な紛争が起こっています。

人類の有史上、戦争が起こっていない年などほぼ無いのが知られているほどです。
(この2000年くらいの間に確か1年?か2年?はあったようですが。出典は池上彰氏の番組)

日本だけはこれからもずっと平和でいられると考えている方がおかしいと思うべきです。

さて「3」の状況において、現代日本人がどうしても全く考えられなくなる事態を挙げておきます。

おそらく、以下の普通に起こるであろうと予想されている事態です。

朝鮮半島で戦争が起こった時に、
北朝鮮から武装難民が来るだろうと言う想定は普通に言われている事です。

武装難民とは、難民を装いながらも武装していて、
上陸したら日本人を殺し強奪を繰り返す連中です。

戦争状態になれば普通に見られます。

さて、このような明らかに武装難民と思われる船が日本近海に多数現れて、
日本を目指して来ていた場合、どのように対処したら良いのでしょうか???

ちなみに日本の海上保安庁は、今の装備と人員では対処できないと言っています。

警察も同じです。

拉致被害を全く防げなかった上に、
その後拉致が明らかになっても未だ解決できない状況を今一度思い知っておくべきです。

つまり不法な上陸を防げないのです。

海上自衛隊は自らの意志では憲法上の制約から動けません。

武装難民に対してはやるべき事は1つだけです。

しかし、テレビ番組では評論家連中は途端に何も言えない状態になったそうです。

そこでその番組に居合わせたある先生がこの事態についてはっきりと発言したところ、
他の評論家連中は凍りついたと言います。

その先生は「だからこういう評論家連中は卑怯なんだ」と一喝していました。

その先生の発言はこういうものでした。

「明らかに武装している連中が日本に不法に上陸して、日本人を殺そうとしているんですよ。
 その手前で撃沈して殺すのが当たり前ではないですか!!」

「3」の事態とはそういう事なのです。

武装している連中が不法に上陸と言う事態は、
これはもう戦争なのです。

上陸を許したら最後、日本の治安は一気に崩れ、
大量の死者が出ます。

しかしながら、リベラルと称する連中はこの事態を見たくありません。

考えたくありません。

ミサイルが飛来しても警報をうるさいなどと言う連中です。

普段はあれほど人命が大切と主張しているクセに、
一旦自分の思想に反する事態になると人命を平気で軽視して来ます。

非常に危険な連中だと思っておくべきです。

もっとも右は右で、上記のような事態に明確な意志を持っているようには見受けられません。

今の日本ではやたらと憲法を変えようと言う動きが強く出ています。

特に第9条を変えよう、と。

しかし、そもそも私達日本人のほとんどは軍事について右も左も考えていません。

考えていないのに変える???

どうかしているとしか言いようがありません。

繰り返しはっきりと書いておきますと、
専守防衛」とは「日本は戦争できる国」であるのと同義です。

先に手を出そうが後から手を出そうが、
それ以降に起こるのは戦争です。

戦争の終了は基本的には敵国の首都に陸軍が侵攻して占領した時ですが、
第一次イラク戦争のように中途で終えると第二次イラク戦争が起きました。

そして第二次イラク戦争アメリカは勝利しても、その後の統治は散々で今に至っている、と。

多くの日本人は戦争そのものを否定していますが、
残念ながら戦争は国際紛争を解決するための一手段であり、
その後の敵国の統治にまで続く厄介な代物です。

では戦争をしないとは何を意味するのかと言いますと、
最終的なところで、敵の侵攻を許すと言う事態です。

戦争するくらいなら敵に攻略されても構わない、と。

これが何を意味しているのか???

日本国憲法も、日本国の法律も全てそれ以降無視されると言う事態です。

つまり憲法を守ると言う事は、最終的には憲法を捨てる事になると言う絶対的な矛盾です。

戦争放棄とはそういう事態も、つまり殺される事態も想定して受け入れる事を意味していますが、
こうも無責任な思考をする、否、思考停止している人が多い日本において、
殺される覚悟を持っての戦争放棄を主張している人はほぼ皆無に見えます。

つまり、異常にいい加減なままここまで来てしまっている、と。

終わり